〈釣魚島は歴史的に見れば中国のものよ〉(9月5日)
〈日本政府が釣魚島を購入したけど、『それはうちら納税者が稼いだお金なんだから!』と泣き叫びたいわ〉(9月7日)
中国版ツイッター・微博に投稿された有名女性タレントのコメントが注目を浴びている。それが中国人女優のツイートならば「さもありなん」だが、日本人のものだったことが波紋を広げた。
これを書いたのは、人気AV女優だった紅音ほたる(2008年に引退して、現在はタレント)だ。現役時代は「潮吹きクイーン」と呼ばれて名を馳せた。中国ではAV女優・蒼井そらが微博などで爆発的な人気を博していることは有名だが、それに続き、紅音も中国でエイズ予防活動をするなど、人気急上昇中だった。
そこに登場したのが冒頭のような“愛国的ツイート”。中国のネット上には、「彼女はいいやつ。DVDを全部買う」、「日本政府がこのAV女優から学ぶことを強烈に要求する」など、彼女を褒め称えるコメントが続出した。
だが、そんな中国国民のラブコールに対して、紅音の所属事務所は困り果てている。
「紅音本人は中国語で微博にツイートすることはできないので、中国人のパートナーが紅音の意向を受けて中国語に翻訳して、書き込むことになっている。
今回、紅音は“同じアジア人なんだから平和に解決する方法はないのか。私は平和を望みます”という旨の文章を書いてくれと指示したのだが、パートナーが勝手に“尖閣は中国の領土”という内容を付け加えてしまった。パートナーの暴走だったのです」(事務所関係者)
元AV女優の発言だからって、勝手に“修正”しちゃダメでしょ。
※週刊ポスト2012年10月5日号