2012年9月18日に行なわれた日本コカ・コーラ「ジョージア ヨーロピアン」シリーズのリニューアル発表会では、日本サッカー界の“キング”カズこと三浦知良がAKBじゃんけん大会の推しメンを聞かれ、「国生さゆりさんです」と大人のユーモアを見せて盛り上げたことが話題に。
当日のカズは「名古屋までわざわざ、彼の淹れるコーヒーを飲みに行く」と語るほど、その腕に高い信頼を寄せるピッツェリア「チェザリ」のバリスタ・鵜飼紀彦さんの指導で、深煎り二層抽出製法を披露。その一方で、トークをしながら司会女性の台本を覗き込んで場を和ませるなど、“大人だから”絵になる振る舞いで来場者を楽しませた。
「ジョージア」ブランドといえば、缶コーヒートップシェアの“キング”。カズの起用は、“キング”繋がり?
「ジョージアには『エメラルドマウンテン』と『ヨーロピアン』2つの柱があり、『ヨーロピアン』は深み・苦味・コクがある、しっかりした味わいが特徴の、大人の男性向けに位置づけられたブランドです。起用から1年になりますが、カズさんという強力なアイコンはインナーコンフィデンスにぴったりな方です。
インナーコンフィデンスというのは、内側にある自信ということで、さまざまなキャリアを積み、成功と挫折を繰り返した人だからこそわかる深い自信です。いろいろな経験を積んできた大人にふさわしいブランドということで、カズさんにご出演いただいています」と語るのは、日本コカ・コーラ ジョージアグループ・シニアマネジャーの島岡芳和さん。
今回リニューアルされた「ジョージア ヨーロピアン」シリーズは、カズが披露した深煎り二層抽出製法のほか、アロマエスプレッソ製法、通常の3倍も熟成させる長期熟成豆の使用など、“大人にふさわしいブランド”としてのこだわりが感じられる。
「コーヒーを飲まれる過程としては、甘いコーヒー牛乳から始まって、女性に人気のカフェオレなどもありますが、『エメラルドマウンテン』のような爽やかなタイプのコーヒーを通って、深い、しっかりした苦味のある“成熟した大人のコーヒー体験”に移行して行きます。深いコクと苦み、製法などのプロセスに強いこだわりを持っているのが、『ヨーロピアン』の特徴です」(島岡さん)
こだわりという点では、トップブランドとしてキングを表わす王冠や“百獣の王”ライオンをあしらった紋章など、パッケージも凝っている。「ヨーロッパの深み。日本のこだわり。」というキャッチフレーズから、藍や漆、黒炭、鋼をカラーリングに盛り込むなど、多くのメッセージがありそうだ。
「ヨーロッパをイメージする上で、伝統を表わす、重みのある紋章という形で表現しています。素材や抽出法にもこだわっていますが、デザインやパッケージの質感にも、上質さや大人向けということを意識し、『缶コーヒーに、ここまでやるか』と思っていただけるものを目指しています。“そろそろ自分のために、いいものをチョイスしたい”と思う大人にこそ、選んでもらえると嬉しいです。
パッケージの裏側に、それぞれの商品のこだわりについてのメッセージを入れていますし、9月24日にリニューアルのブランドサイトには、コーヒーの蘊蓄を詰め込んでいるので、こちらも見てもらいたいですね」(島岡さん)
日本では当たり前の存在である缶コーヒーだが、実は冷たいコーヒーを飲む習慣自体が世界では珍しかったこともあり、ほとんど日本独自ともいえる飲みものであることは、あまり知られていない。抽出法やパッケージの進化により、ドリップコーヒーに近づいているといえる缶コーヒーだが、「ジョージア」という缶コーヒーのトップブランドの立場としてはどう考えているのだろうか?
「缶に限らず、今はペットボトルなど多様化している点でも、日本のライフスタイルに合った飲み物だと思います。味の要求が高まっているというのも、外からの文化を受け入れて、より良くしてゆく日本らしい進化の形。
ドリップコーヒーと缶コーヒーでは、違う楽しみ方がありますし、ドリップコーヒーに並ぼうとは思っていません。すぐ手に入る気軽さと、こだわりを知ってもらうことで、チョイスされる缶コーヒーを目指しています。
その中でドリップと缶という違いがあっても、“コーヒーが飲みたいな”と思う時にコーヒーが果たすリラックスやリフレッシュという役割は、同じでありたいですね」(島岡さん)