迷走するWBC問題にウンザリしているファンも多いだろう。そこでプロ野球好きのノンフィクション・ライター神田憲行氏が、名(迷)案を披露する。
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WBCがまだ揉めている。選手会がカネの配分でごねたかと思うと、今度はソフトバン・ホークスの秋山監督が代表監督就任を固辞、球界一の紳士であり人望厚い王貞治氏の説得にも首を縦に振らないというのだから、本人の意思は相当固いのだろう。
もうみんなそんなに嫌なら、WBCなんか出なくて良いのに。スポーツメディアは「コミッショナーのリーダーシップの欠如」を指摘するが、はて、この国のコミッショナーがサッカー界のトップのようなようなリーダーシップを発揮したことがあっただろうか。一部球団トップが球界全体を取り仕切る悪弊を許してきた体質が、ここにきて極まっただけだろう。
そんなことを考えていたら、面白いツイートが目にとまった。「今年引退・退団する選手のリスト」である。
1(遊)石井琢(広島)
2(中)田口(元オリックス)
3(三)小久保(ソフトバンク)
4(一)カブレラ(ソフトバンク)
5(右)金本(阪神)
6(捕)城島(阪神)
7(二)今岡(阪神)
8(左)スレッジ(横浜)
9(投)清水直(横浜)
中継ぎ 大沼(横浜)
抑え 高津(元ヤクルト)
ネットには他のリストもいろいろ出回っているようだが、いっそこの人たちに出ていただいてはどうか(若干大沼あたりに懸念があるが)。外国人は無理だし故障持ちの選手もいるから、そこは「今年自由契約になる選手」で補填する。活躍すれば再雇用の道も開けるからモチベーションも高いだろう。
監督? フロントによって球場から突然つまみ出されて休養十分な岡田彰布氏がいるじゃありませんか。