独自の世界観を作り、世界中で人気のきゃりーぱみゅぱみゅ。カラフルな衣装を身にまとい、時にはグロテスクなものまでも“何だかカワイイ”に進化させるそのパワーは底しれず、8月30日には「原宿カワイイ大使」に任命された。
「私は私」を貫きながらも「型」はなく、自由にファッションや踊りを楽しむ彼女には、 “オリジナル”を打ち出したい企業からも多数オファーが。例えばanの TVCMでは、「アンアンアアンアン…」とリズミカルな歌とともに、きゃりーが12種類のアルバイターに七変化。グリコのプッチンプリンでは、オリジナルの「プッチン体操」を披露した。
また、アディダスジャパンは9月14日からきゃりー出演のフィルムを公開。フィルムのテーマは、『all originals represent らしさを、楽しめ。』というから、まさに“らしさ”の塊といってもいいきゃりーに白羽の矢を立てたものだろう。
フィルムのなかできゃりーは、「2番目の私が生まれた場所」という原宿を歩き、とあるお店に入ると、「可愛い~」と言って次から次に気に入った商品を手にとる。きゃりーを虜にして止まないお店は1995年にオープンした「6%DOKIDOKI」。店内はカラフルでファンシーな可愛らしい雑貨から、普段見たことがないようなアクセサリーまで品揃えが豊富だ。どこよりも最先端を目指し、常に日本のカルチャーの一歩先をいき、「世界の垣根を越えて文化を発信する」というグローバルな考えをもつ同店ショップコンセプトの「センセーショナル・ラブリー」は、「衝撃的なカワイイ」「度をこえたカワイイ」「可愛すぎるモノ・コト」という意味とのこと。
「自分の世界観は分かる人にはわかるけど、わからない人には一生わからない」と割り切るきゃりーも、「流行になっている頃には逆に、もういいやっていうか。人と同じものは必要ない。やり過ぎくらいがちょうどいい」という。そんな彼女はいつも「私はこれでいい」と言い聞かせているのだとか。
「人生が一万倍楽しくなるし、これ行き過ぎかな?なんか恥ずかしい…とか思わずに、堂々と自信を持って着ることによって、おしゃれにかわる」と語るきゃりー。そういえば、レディー・ガガが、体形が変わった報道について「どんな体形でも誇りに思う」とコメントしたように、今の時代が必要としているのは「そのままでいい」という“らしさ”なのかもしれない。