現在ネット証券を中心に、各社、海外個別株の取り扱いを拡大させている。なかでも、もっとも投資しやすいのが中国株だ。日本から中国の個別株に投資する場合、本土(上海・深セン)市場のB株、あるいはすべての香港株が対象となる。特にメインとなるのが香港株で、SBI証券、楽天証券、マネックス証券のほか、多くの証券会社が取り扱っている。
また、海外投資で忘れてはならないのが、米国株。米国市場には、米国企業だけでなく新興国の有望企業が数多く上場しており、日本からはADR(米国預託証券)を使ってドル建てで投資でき、大手ネット証券が取扱銘柄数を増やしている。
それ以外にも、最近、各証券会社はアジア戦略に軒並み力を入れている。SBI証券はベトナム、韓国、インドネシア株などを、楽天証券もシンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア株を取り扱っており、今後さらに拡充させていく見込みだ。
なお、海外個別株を取り扱っている証券会社でも、取扱銘柄数は各社異なる。自分が狙いたい銘柄を扱っているかどうか、確認しておいたほうがよいだろう。
【大手ネット証券3社の海外株取り扱い】
■SBI証券:中国、ベトナム、韓国、インドネシア、米国、ロシア
■楽天証券:中国、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、米国
■マネックス証券:中国、米国
※マネーポスト2012年秋号