「世界一の歯車へ」を標榜するUst番組「ザ・サラリーマン」。
その構成を務めるDJサエキング氏には、全国から「サラリーマン道」を極めようと思う者達から様々な相談が届く。
今回の相談者は、リース会社に勤めるFさん(女性、33歳)からだ。
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■Fさんからの質問
私は、ある中堅リース会社の本社で社長秘書をやっています。
うちの社長は、とにかく声が小さく、全社朝礼でもマイクのボリュームを最大にしても拾えないほど。
この前、親しい同期社員に、『あの落下傘社長の声の小ささには本当に参るわ、気も小さいし…』と、メールで愚痴ったのですが、なんと社長宛に送信した事が発覚。
翌日社長からの嫌味と叱責は、おして知るべし…。終わった事なので、相談というよりも私の気を紛らして欲しいです!!
■サエキング氏の回答
うわあ、やっちゃいましたね。メール誤爆。
特に最近では、会社でもでGmailを導入するところが増え、キーワードだけで簡単に複数のアドレスが表示できるので、宛先選択を誤って同姓異社(※造語です)の方への誤爆が増えていますね~。「T」だけ入力すると、自動で候補をあげてくれる機能も危険です。うっかり「アッ違うタカシさんだった!」なんていう経験、私もありますよ…。
さて、気を紛らわす事ができるか分かりませんが、私の会社の後輩(女性)の話です。
社内恋愛で4年も続くカップルだったのですが、彼女は彼氏の浮気に感づきます。休日に彼氏を呼び出し、問いただすも、彼氏はメールいじりをしながら、知らばっくれるだけ。
しかしここから誤爆事件が発生します。
尋問中の彼女に目の前の彼氏から1通のメールが届きます。
「今、友達と飯食ってます。もうすぐ終わるから、後で電話するね。
今日泊りに行っていい?」
気丈な彼女は
「あんた泊まりに行くなら、私と別れて行きいや。
飯だけでなく、関係も終わらしたるわ」
と受信メールを彼の目の前に見せつけて、店を後にしました。
彼の心境は押してしるべしですが、しかし、なんて素敵な女性なのでしょう。
彼氏からすれば、実は渡りに舟だったかもしれませんけれどね。
話は変わりますが、メール誤爆でも大事なのは、“失敗の対応を失敗しない”事です。自身の経験ですが、肯定して成功したケースと失敗したケースを告白します。
私も以前、会議開催にあたり反対派を抑え込むための“会議のシナリオ”メールを他の複数の同志に送ろうとし、なんと反対派のメンバーの一人に送ってしまった事がありました。
うまい言い訳が見当たらない私は、何を血迷ったのか残りの未送信相手にも送信。特定の人に送ったメールではなく、会議の流れを予め全員に発信したに過ぎないという体裁を取る作戦に出ました。
当然、結果は裏目に。会議では全員を敵に回し、とんでもない業務を一人でしょい込むことに…。
また、その他にも見積関係は特に注意を。料金はクライアントによって異なるもの。以前にあるクライアントよりかなり安い料金の他社の宛名の見積を送信した事があり、とっさに気づくも、非常にも既に送信済みの通知が。
その時は、すかさず、超高値の見積を作成し、再度先ほどのクライアントに送信しました。
理由は、先ほどの見積は、セット価格である口実を作る為。何とか体裁は保てたものの、危うく業界追放の一歩手前でした。
皆さんも、誤爆のフォローは、謝る、言い訳の他に第3の方法として、このように肯定するやり方も覚えておくと便利かも知れません。
恋愛においては、普段からメール本文には名前を入れないルールを作る事。
以前女の子宛のラブラブメールを上司に送ってしまった事があるのですが、このルールのお蔭で、なんとか言い訳をして難を逃れました。しかし、なまじっか勘違いされて「お前、俺にそんな思いを・・・」と上司を誤爆ならぬ誤解させてしまいましたけど。
エクボは恋の落とし穴と言われる今日、メールが恋の落とし穴とならぬよう気を付けたいものですね。