ビジネス

眞鍋かをり ネット証券社長に日本株取引の規制緩和を聞いた

信用取引について質問する眞鍋かをり

「早ければ今年中に……」とウワサされている、日本株信用取引の大幅規制緩和。“実際に実施されたら日本株取引に大きな変化が起こる”といわれる注目の規制緩和について、タレントの眞鍋かをりが、オンライン証券大手の一角を占める岡三オンライン証券の取締役社長、池田嘉宏氏に直撃した。

 * * *
眞鍋:マネーポストの連載「眞鍋流」ではFX(外国為替証拠金取引)やCFD(差金決済取引)の話を聞くことが多かったのですが、岡三オンライン証券さんは証券大手の会社ということで、まずは日本株について伺いたいのですが。

池田社長(以下、池田):そうですね、FX等の新しい投資商品が増えたこともあり、日本株全体の盛り上がりが今一つという面があります。

眞鍋:日本株は銘柄がすごくたくさんあるので、初心者の方はどの銘柄を選んだらいいのかわからない、という方も多いでしょうね。

池田:そうなんです。さらにFXの場合は「2国間の相対的な動きが」というところを考えていればいいのですが、一方の株式は企業の問題ですよね。ブランド知名度、業績など様々な要素が絡んでくるので、「私にはちょっと難しい」と敬遠される方がいることも事実でしょう。

眞鍋:でも、「私はこの企業が好き」とか「ゴルフが趣味だから、ゴルフ関連の企業の株を買うわ」という感じで身近な存在でもありますよね。

池田:多くの企業が伸び悩んでいるなかで、ずっと右肩上がりの業績を保っている企業を見つけてみるなど、宝探し的な感覚があるところは、為替と差別化できるところでしょう。また、FXは“一獲千金”というイメージでマスコミがバーンと出しましたから、投資家も「少ない元手で大きく儲けられるなら」と流れていきましたが、一獲千金にはそれ相当のリスクも付き物です。

眞鍋:その点、株式は企業が主体ですもんね。

池田:リスクコントロールが、ある程度は自分でできるんですよね。「この企業なら大丈夫だろう」というように。

眞鍋:そうですね、そのように株式は「リスクを負ってまで大きな儲けを狙うより、コツコツ増やせていければいいわ」という考え方ができる一方、「信用取引」というやり方もありますね。

池田:ええ、現物取引に比べて手数料が安いですし、レバレッジを効かせることもできるので非常に人気ですね。

眞鍋:さらに今年中に、信用取引の大幅な規制緩和が実施されるとか、されないとか……。一体どんな内容なんですか?

池田:取引するためにはFXでは証拠金、株式の信用取引でも保証金が必要ですよね。FXでは一度証拠金を用意すれば、その範囲内で1日に何度でもトレードできます。しかし、日本株はそうではないんですね。それが今回の規制緩和で「1度用意した保証金を使って、1日に何度でも取引してもよいことにしましょう」、というルールに変わるといわれています。

眞鍋:そうだったんですね! 何度も取引したいというアクティブな投資家さんはウズウズしていたでしょうね~(笑)。

池田:FXではできていた「決済した後の資金を即時に再投資」ができるようになったので、日本株から離れていってしまった投資家の方々を呼び戻せれば、と思います。

※マネーポスト2012年秋号

関連記事

トピックス

モテ男だった火野正平さん(時事通信フォト)
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン