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デコ洗濯機、ロボ掃除機も遠隔操作 「スマホ連動家電」の未来

住友スリーエム製のフィルムを貼った「デコ洗濯機」

 千葉市の幕張メッセで開かれている電機・IT関連の国際見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2012」。今年は普及が著しいスマートフォンに連動した家電や、環境に優しい家やクルマなど、近い将来、消費者の生活がガラリと変わりそうな新技術が続々と発表されている。

「こんなに便利で楽しい生活が送れるなら、未来の旦那さまは必要ない……かな?」と目を輝かせるのは、20代後半の独身女性記者。彼女が“おひとりさまの極楽生活”を充実させるためのアイテムとして選んだ最新システムや製品を、1日の行動パターンとともに紹介しよう。

■AM8:00
 日課にしているウォーキング&愛犬の散歩にゴー!! 手には、歩数やカロリー消費を管理してくれる【マイクロ・タグ活動量計】(エムティーアイ)を装着。データはリアルタイムでスマホに送信されるんです。

■AM9:30
 遅めの朝食。とその前に、活動量計と連携した体脂肪計に乗って、アプリ【ルナルナ】でデータ管理。生理周期に合わせたダイエットサポートや食事のアドバイスをしてくれるのが嬉しいナ。その間に、スマホで設定していた【コーヒーメーカー】(アプリックス)の抽出が終了。気温や天気に合わせて豆の湿らせ具合や蒸らし時間を変えるスグレモノなの!

■AM11:00
 ハリキッテ出勤。おっとっと、慌てて自宅を飛び出したから、テレビを消し忘れたか不安に……。そこで、スマホからロボット掃除機【ココロボ】(シャープ)に指令を出して家電製品を赤外線で操作。ちゃんと消えていたことにホッとしたのも束の間、次は、留守番している愛犬の様子も心配になってきた。いかんいかん、これでは仕事に集中できんぞよ。でも、大丈夫。部屋には【ライブカメラ】(マスプロ電工)が取り付けてあるんです。スマホで様子をうかがうとしよう。「よし。大丈夫!」――。カメラは元気に走り回るドン(愛犬)を自動追尾していました。

■AM12:00
 オフィスにて集中。パソコンを置くと【自動で充電するデスク】(村田製作所など)でフル稼働中。その傍ら、通勤中にスマホを使い過ぎてしまったので、こちらも充電。スマホは環境にやさしい【水素燃料電池】(ロームなど)を使って、約2時間でフル充電完了! 午後も頑張るゾ。

■PM7:00
 仕事も佳境。パソコン画面に疲れてきたところで、【視線に合わせてスクロールやズームなどの操作を行ってくれるシステム】(富士通研究所)に切り替える。ふぅ。ラクだなぁ。ついでに、スマホも【視線で操作】(NTTドコモ)することに。一息ついて、最後の追い込み。 

■PM9:00
 ようやく仕事が片付き、帰宅。「だだいま、キレイな我が家!」不在中にスマホで予約しておいた【掃除や洗濯】(パナソニックのスマート家電)も無事に終わっている。ちなみに洗濯機は特殊なフィルム(住友スリーエム)で自分好みにカスタマイズした【デコ洗濯機】なの。季節や気分に応じて貼り替えてまーす。

■PM9:30
 今日は自炊する元気もない……。でも美味しいもの食べたいなぁ。よしっ、1人乗りのEV(電機自動車)【コムス】に乗って、行きつけのイタリア料理店までドライブするとしよう。この車は車検や税金がかからないし、約6時間の充電で50キロまで走れるので、チョイ乗りには最適!

「でも、ここまで便利になると、ますます物臭になって結婚が遠のいてしまうかも……」と、やはり内に秘める結婚願望は隠せない女性記者であった。

 なお、今回紹介した技術の中には、実用化や製品化の時期が決まっていないものもあるので、各社の続報を待ちながら、賢くシンプルなスマートライフの実現に役立ててほしい。

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