お笑いコンビ・ピースの綾部祐二(34歳)と若貴兄弟の母として知られる藤田紀子さん(65歳)との熱愛報道に象徴されるように昨今は熟女ブームである。一口に熟女ブームと言っても、熟女たちの活躍はさまざまなジャンルにわたる。ここではアダルトビデオ業界で起きている細分化現象を紹介する。
男性側の「熟女」ニーズもいよいよ盛んだ。象徴的なのが、アダルトビデオ業界である。業界に詳しいライターの沢木毅彦氏が解説する。
「かつての熟女モノと言えば、年齢相応に体型も緩んだ名もなき女優ばかりでしたが、この10年ほどの間に30代の有名女優が誕生、専門メーカーも登場し、40代の女優も当たり前になりました。売り上げは熟女モノだけで年間50億円、ネットやレンタルを含めると業界全体の1割に迫る勢いです」
最近では、ジャンルがさらに細分化されているという。
「女優が演じることができる役柄や作品の幅、ファン層によって分けることができます。例えば“若熟女”。20代の若妻役のイメージです。そして、『若くして一回り以上年上の男性と結婚した妻』を演じられる女優は“半熟女”と呼ばれます。30歳前後が中心で、若熟女にはない落ち着きが求められる。
30代半ばにさしかかり、お母さんからキャリアウーマンまで幅広くこなせる女優が“成熟女”。ただ、若い男が憧れる年上のお姉さん的存在なので、マニアには物足りない。そこで、四十路を超えても活躍する“完熟女”がいる。
一方で、30歳を超えているのに、時には少女のような表情をふと見せるところが魅力的な女優がいます。あえて名付ければ“未熟女”です」(沢木氏)
※SAPIO2012年10月3・10日号