テレビのバラエティー番組で、見ない日がないといっても過言ではないあき竹城(65才)を筆頭に、60才以上の “熟女”タレントが引っ張りだこだ。放送作家の町山広美さんによれば、「バラエティー番組にはもともと“おばさん席”があります。高畑淳子さん(57才)や朝丘雪路さん(77才)などがいますが、企画会議で今いちばん挙がるのがあきさん。ロケでもスタジオでも必ず活躍してくれて頼もしい」とのこと。
実際、9月上旬の半月だけで、『カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)、『なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付』(日本テレビ系)などなど、13本もの番組に出演、山形弁でしゃべりまくった。
過去にAKB48と共演した番組で「あっちゃん(前田敦子・21才)に顔が似ているって言われるの」と語り、今年3月「東京ガールズコレクション」では、金髪でランウェイを歩き、女子たちの“かわいい~”という声援に笑顔で手を振った彼女。かなり“濃い~”キャラのはずなのに、なぜだか憎めない。なぜ今あきが、ひいては、“完熟”熟女タレントが人気なのだろう? あるテレビ関係者はこう話す。
「山形弁でキャラが立っていて、パワフルなかたですが、実際にお会いすると、キャリアがあるのに若い人やスタッフに対してものすごく礼儀正しい。裸一貫で苦労されたからでしょう」
そんなあきだが、私生活は意外と謎のベールに包まれている。
「“金スマ”(TBS系)で、かつて噂になったたこ八郎さん(享年44)との関係を“母と子みたいなもの”と語っていましたが、あれだけテレビに出ているのに、意外と恋愛に関しては話をしていないかも」(芸能関係者)
1989年に8才年下の一般男性と結婚しているが、今も結婚しているのか、離婚しているのか、子供がいるのか…謎のまま! 前出・町山さんは、この点もポイントのひとつだと分析する。
「彼女は、“ポジショントーク”をしないこともいいんです。あきさんって、ブスキャラやデブキャラには決してなっていません。また、“母親”でも“人妻”でもない。つまり、何かの役割としての語りをしてないんですよ」
つまり、これだけ濃いキャラクターにもかかわらず、デブネタやブスネタで笑いを取らず、さらに母親として、人妻として…などポジションの“制約”もないのだ。
だから例えば、好きな洋服ブランド(ティーン向け)のワンピース姿について「いちばんナウいのよ!」と楽しそうに語り、休日は「カメと遊ぶ」と、意外(?)な趣味を告白しても、ポジティブで嫌味がなく、また違和感もないのだ。
※女性セブン2012年10月18日号