10月12日まで発売される今年のオータムジャンボは、1等が昨年より1億8000万円も増額され、前後賞を合わせると3億9000万円というオータム史上最高額が設定されている。
その高額当せんをぐっと近づけるキーワードは、「プロ野球」なのだという。
3大ジャンボ(ドリーム、サマー、年末)とは異なり、枚数限定(1億3000万枚)発売が特徴のオータムジャンボ宝くじ。“早く買わなければ当てそこなってしまう”という気になるからか、9月24日の発売初日には各売り場に長い行列ができた。
実は、今回のジャンボは野球と大きく関係があるというデータがある。それは、「原監督率いる巨人が優勝する年は、ジャンボ宝くじが、“東高西低”、つまり東日本で多く当たる」というもの。原巨人が3年ぶりにリーグ優勝を果たした今年はまさにそのジンクスの“ハマリ年”だ。
原監督が巨人を率いてリーグ優勝を果たしたのは2002年、2007年、2008年、そして2009年。
2002年、東日本(愛知、岐阜、福井以東の23都道県)で1億円以上は557本、西日本(三重、滋賀、京都以西の24府県)で332本となっている。2007年は東日本が281本、西日本は143本。2008年は東日本が252本、西日本は138本。2009年は東日本が233本、西日本は125本。
いずれも東日本が圧勝しており、2002年から2011年の10年間で、原巨人が優勝した年の東日本の割合の平均は、優勝していない年の平均よりも高いのだ。
そんな東日本エリアで今年、宝くじファンに注目されているのが、サマージャンボで1等4億円を出した『高崎西口CC』(群馬県高崎市)だ。
「巨人が優勝した2007年の年末ジャンボでも2等1億円が出ています。実は今年の5月に店の脇にツバメが初めて巣を作りました。幸運を運んでくれるのではと楽しみにしていたところ、サマージャンボでいきなり1等4億円が出ました。オータムでも期待しています」(土方恒世店長)
“ツバメが吉兆ならば、巨人じゃなくてヤクルトだろ”というツッコミがありそうだが、いずれにしても巨人の優勝は東日本の売り場に追い風になっている様子である。
※週刊ポスト2012年10月12日号