15年以上も前のこと。ふたりはトレンディードラマの女王として大ブレイクし、大きな社会現象を巻き起こした。そんな人気絶頂にありながら、誰もがうらやむような男性とドラマさながらの恋をして、女優業という表舞台から潔く身をひき、家庭を第一に考える生き方を選んだ。
そのふたりが今、ドラマの主演女優という座に再び戻ってきた。山口智子(47才)と鈴木保奈美(46才)だ。
しかし、期待に胸を膨らませ、彼女たちの復活姿を楽しみにしていた同世代の女性たちからはビミョーな声が聞こえてきた。まずは9月30日放送のドラマ『リセット』(TBS系)で14年ぶりに民放ドラマに復帰した鈴木から。
ドラマで演じるのは、夫と娘と暮らすも、毎日同じような生活に退屈さを感じる40代の主婦。実生活でも、1998年に結婚した石橋貴明(50才)との間に3人の娘がいる鈴木は、もしかしたら実体験からのお疲れ感をリアルに出し切ったのかもしれない。しかし…。
「スタイルとか演技とかは、全然変わっていなくって…ある意味昔のままだった。でも、だからかしら? ほら、同じ体重でも、20代よりも40代のほうが顔や首回りの肉が落ちちゃうから、げっそり見えるのね。保奈美ちゃんの場合、首の筋とか目について、年相応に老けてしまった」(51才・主婦)
「昔はね、あの鼻にかかったような声がかわいかったんですけど、アラフィフともなると、なんか無理があるような気も…」(47才・会社員)
ドラマを見た同世代の女性のなかにどこか違和感を覚えた人が少なからずいたようだ。
一方の山口は、1995年に唐沢寿明(49才)と結婚し、ドラマの世界から遠ざかっていたが、10月9日スタートのドラマ『ゴーイングマイホーム』(フジテレビ系)で、16年ぶりとなる連ドラ主演が決まっている。演じるのは、仕事も家事も完璧な売れっ子フードスタイリスト。阿部寛(48才)演じる夫と繰り広げる軽快なラブコメだ。
その制作発表会見では「すべてが新鮮で感動の毎日です」と語っていた山口。
「彼女にとっては“新鮮”でも、見ている側からしたら、髪形なんかあのころと全然変わっていないし、むしろ懐かしい! 久しぶり!みたいな感じでした」(44才・自営業)
復活したその姿は昔と変わらず、加齢とともに押し寄せる老化を考えれば、「さすが女優!」といいたいところだが、一方でその姿は視聴者に「見てるとちょっと…」という一面も感じさせる要因ともなっていたようだ。
「いるよねー、そういう昔から変えられない人って。見るとつい、そう思っちゃうんですよね」(48才・専業主婦)
※女性セブン2012年10月18日号