スポーツ

松山千春 徹夜麻雀直後に路上で腹筋始めるG馬場を目撃した

 シンガーソングライターの松山千春は、大のプロレスファンであり、生前のジャイアント馬場さんとプライベートで親交があったという。DVD付きマガジン『ジャイアント馬場 甦る16文キック』(小学館)第5巻では、松山が馬場さんの知られざるエピソードを紹介している。

 * * *
 馬場さんと知り合ったのは、もう30年くらい前になります。馬場さんを紹介してくれた人がいるんですよ。俺のコンサート会場の設営をやってくれていた、東海クリエイトという会社の社長で濱地紀夫さんという人です。

 濱地さんは、力道山がいた頃の日本プロレスでプロレス会場の設営をやっていて、もうプロレス関係者なら誰でも知ってる人。馬場さんと非常に仲が良く、というよりも、濱地さんが少し年上だったので、いわば馬場さんの兄貴分のような存在だったと思います。濱地さんの身長は160センチくらいで、有名な凸凹コンビでした。

 その濱地さんが、ある日「千春は、馬場は嫌いか?」って聞くので、「何言ってるんですか、大好きですよ」って答えたら、「じゃ、今度一緒に飯でも食いに行こうか」と誘ってくれたんです。

 実際小学校の低学年のときから力道山や吉村道明を見ていて、プロレスは大ファンでしたから。馬場さんを嫌いなわけがない(笑)。そして、その後食事をご一緒させていただきました。なので、最初から馬場さんとのつきあいは、完全にプライベートなものでした。

 馬場さんは麻雀が好きなことで有名ですが、俺ともよく囲みました。で、結構ズルイことをやるんです。手が大きいでしょ。だから、麻雀のパイを4個一緒につかんで、全部見ちゃうんですよ。

 あと、当たりそうなパイを、わざと手から落としてこっちに見せて、「千春はこういうので待つんだよな」とか言って、当たりパイかどうかの反応を見たり。そういうズルを平気でやっちゃう(笑)。そんな茶目っ気があったので、一緒に遊ばせてもらって、すごく楽しかった。

 名古屋でこんなことがありました。馬場さんと濱地さんと俺ともうひとりで、いつものように徹夜麻雀となったときのこと。朝の4時くらいになって、馬場さんはその日に試合があったので、そろそろ寝ようかということになり、お開きになったんです。

 そして、俺と濱地さんは一緒のタクシーに乗って、ホテルに帰ろうとしている途中、タクシーの運転手が、「あっ、ジャイアント馬場だ!!」って声を出したんです。えっ!? と思って運転手が見ているほうを見たら、たしかに馬場さんがトレーニングウェアに着替えて、街中を走ってたんです。

 麻雀が終わったあと、すぐに着替えて、そのままランニングに出たというわけです。しかも、止まったと思ったら、路上で腹筋を始めてね。そのときは笑ってしまいましたけど、さすがだなと心底感心しましたね。

※DVD付きマガジン『ジャイアント馬場 甦る16文キック』第5巻より

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン