「世界一の歯車へ」を標榜するUst番組「ザ・サラリーマン」。
その構成を務めるDJサエキング氏には、全国から「サラリーマン道」を極めようと思う者達から様々な相談が届く。
今回の相談者は、デザイン会社に勤めるBさん(男性、31歳)から。先日部下・サエキンク氏も回答したが、サエキング氏が改めて指南する。
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■Bさんからの質問
私は大の酒好きで、実はクライアントと昼食のときなんかにもビールを飲んだら楽しいのになあ、と思うこともあるんです。でもさすがに昼間から飲むのは気が引けるというか、罪悪感がありまして……。
典型的な小心者なんですよ。人の目が気になる。
でも飲みたい。じゃあやめよう、ということを日々感じております。
正直、ストレスにもなっているのですが、どうすればいいでしょうか。
■サエキング氏の回答
う~ん、随分悶々としているようですね。
Bさんと同じように私も広告業界に身を置くサラリーマンですが、よく昼間からお酒を飲みます(笑)。広告会社はユル~いイメージがありますが、他の業種同様、勤務中のアルコールは無論御法度です。
昨日、Bさんからの質問に私の後輩(サエキンク)からも回答させて頂きましたが、勤務中に飲みたいなら、やはり「この人はお酒を昼間から飲む人だ、仕方ない…。」という強固なポジションを得る必要があります。
しかし、これを実現するにはかなりの社内マーケティングが要求されます。
まず、周りの人が手が出せない理由は「飲まなければいけない状態にあった」事です。
これを恒常的にするには、Bさんは常に飲まなければいけない状態、つまり、いかに自分は常に“仕方ない環境下”に置かれているかを演出しておく必要があります。
この仕方ない環境の中で横綱とされているのが、「得意先」と「スポーツ」です。
昼間得意先に一杯飲まされた、熱狂的に応援しているチームや選手が勝った、負けた!は
とにかく周りの賛同を得やすいもの。
そして、日頃から「俺の自慢は得意先に“出来無い”と言ったことが無い事だ」とか、「慣習にとらわれず自由な発想が必要だ」など、吹聴して置くことで効果は一層高まります。
私もそうしてポジションを得ましたから、是非実践してみてください。
ちなみに、熱狂するスポーツは、年の優勝回数が一番多いスポーツ「ゴルフと相撲」にしています。
それはそうと、ビール党の私としては、アルコールとまではいかなくても、昼休み、社内でノンアルコール飲料くらいは自由に飲める雰囲気と余裕はオフィスに欲しいですよね。
アルコール0%だから問題ないだろう!等言うつもりはありませんが、なんか素敵じゃないですか、そういうオフィス。
最近世の中の風潮として、何かしら、人の行動に文句を言いたくなる衝動に駆られる人が多いですよね。
逆説的になりますが、ノンアルコールビールの理解が得られる事は、そんな風潮を変える事にもつながるのでは、とも思ったりもします。
でも、実はこれ、とってもいい方法があるんです。それは、「ランチミーティング」。
2000円位のランチコースを10名位で予約すれば、ちょいと有名なホテルでも個室を2時間位プロジェクター付で貸してくれるところが結構あります。
ノンアルコールビールをオーダーして、ランチミーティングをやってみてください。
今までしかめっ面していた人も「あら、結構いいわね~」なんて、その相性は良さ抜群です。
会社とは違う場所でリラックスして、自由な立場で発想しようという会の趣旨とも合致していますし、ノンアルコールビールや飲料の市民権運動としてはもってこいですよ。そうしかめっ面ばかりしないで、サラリーマン、楽しみましょうよ。