難航を極めたWBC監督人事も、ついに元広島監督・山本浩二氏に決定した。優勝するためには、どんな選手が必要なのか。週刊ポストでは、こんな日本代表選手団を提案してみようと思う。
短期決戦のWBCで勝つには、少ないチャンスを活かさなければならない。短期決戦を勝ち抜くことだけに注目したのが「代打の神様ジャパン」だ。すなわち「ここぞ」という場面に強い、代打で好成績を残す打者を集めれば良いのでは、という発想から選抜。投手も大事な場面で短いイニングを確実に抑えられる、中継ぎ・抑えでリレーする方式を採った。どうせ球数制限があるのなら、この方が全力が出せるというものだ。
この場合は、打率(出塁率)、防御率という旧来の指標で比較。WBCは最大8試合戦うため、野手は1試合4打席として、今季32打席以上を消化している選手のみを対象とした。
1番・石井、4番・福浦の4割コンビを中心に、前田や金城といったいぶし銀の選手が並ぶ。投手では、完全試合“未遂”で有名な山井から、岡島、山口という両リーグを代表する中継ぎ・抑えに繋いで逃げ切りを図る。監督は、2010年にプレーオフを勝ち抜いて「下克上」を達成したロッテ・西村監督だ。
【短期決戦に勝つことだけに特化。「ここぞ」に強い選手たち「代打の神様ジャパン」】
「野手」
(打順/名前/チーム名/ポジション/代打での打率/同出塁率)
1:石井義人/巨/三/.417/.500
2:二岡智宏/日/遊/.292/.370
3:前田智徳/広/H/.340/.389
4:福浦和也/ロ/一/.438/.486
5:金城龍彦/横/中/.316/.409
6:堂上剛裕/中/右/.289/.325
7:矢野謙次/巨/左/.290/.371
8:藤本敦士/ヤ/二/.196/.255
9:今成亮太/神/捕/.244/.311)
「投手」
(名前/チーム/防御率)
先発:山井大介/中/1.47
中継:岡島秀樹/ソ/0.96
抑え:山口鉄也/巨/0.85
二塁・藤本の数字が物足りない。打席数が2つ不足したため対象外となった西川(日)が、0.333の好成績を残しているので、二塁に特別に抜擢する手もある。また、守備に不安が残るのも課題。
(数字は10月1日終了時点)
※週刊ポスト2012年10月19日号