週末の昼下がり、女優・加賀まりこ(68才)が、都内の自宅から姿を見せた。すると、デニムにジャケット姿のダンディーな男性が後を追うように家から出てきた。加賀は、慣れた様子で彼と腕を組みながら、大通りへと歩いて行く。その姿は、長年連れ添った夫婦にしか見えなかった。
相手の男性は、『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の演出も務めた元テレビ局員で、6才年下のAさん(62才)。Aさんには離婚歴があり、加賀とはもともとマージャン仲間だった。ふたりの交際はもう9年になる。
そんな加賀とAさんは、今年10月上旬、都立霊園を購入するため、都庁を訪れていた。この日は書類審査がある日。この審査は、応募者の中から抽選で選ばれた人のみが受けられ、その日の審査に通れば、霊園の使用許可が下りるというもの。12月までに使用料と管理料を納入すれば、使用許可証が交付され、お墓を建てられる。
加賀は必要な書類を提出しながら、担当者に、「すぐお墓をつくるわけじゃないんですけど大丈夫かしら?」などと質問していた。
実は、加賀はすでに静岡県内の霊園に墓を持っている。富士山が望める70万坪の広大な土地の一角に、両親、そして1972年に未婚のまま出産するも、生まれてすぐに亡くなった長女が眠るお墓があるのだ。
それとは別に、新たにお墓を購入するつもりなのだろうか。加賀の自宅を訪ねると、一緒に暮らしているという兄が答えてくれた。
「墓を静岡から都内に移すんです。静岡はやはり遠いですし、お参りにもなかなか行けない。それで都内に墓を作ろうと決めたんです」
このように墓を移すことを“改葬”という。実際、静岡の霊園では、ここ数年、加賀の姿があまり見られてない。大好きだった両親と娘が眠る場所に、もっと頻繁に訪れたい気持ちがあったのだろう。して、今回の改葬には加賀自身のこんな思いもあるという。
「加賀さんは、Aさんと結婚をしたいと思っていたんです。でも、Aさんの別れた家族の事情でそれは叶わなかったんです。やむなく納得した加賀さんでしたが、それならば、亡くなった後、せめて一緒の墓に入りたいという思いがあるみたいですよ」(テレビ局関係者)
※女性セブン2012年10月25日号