『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子…など、様々なジャンルで活躍する論客が時事批評を展開する。10月12日に配信された35号では、ビートたけし氏が反日デモにもの申す。
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「壊れにくい」だろうと思って買ったのに、「壊されやすい」ってんじゃ笑うに笑えないよな。中国各地で反日デモが起こって、日本車がボコボコに壊されまくったって話だけどさ。
笑っちまうのが、それで「日本車用ステッカー」がバカ売れしてるって話でさ。「中国愛してる」とか「日本車だけど中国製です」とか、「この車で尖閣諸島を取り返してくる!」とか書いてあるシールを車に貼って見逃してもらおうっていうんだけどね。もう涙ぐましい話だよな。
日本はやられたい放題だけど、かといってやり返す方法も見当たらないってのが悲しいところでね。
ニッポン人が向こうをはって「反中デモ」をやろうとしたって大変だぜ。「今日から私はラーメンと餃子を食べません」って宣言したって困るのはニッポン人のほうだろ(笑い)。
抗議のために店中に餃子をぶちまけたって、「何考えてるんですかお客さん」って店員に怒られるだけだしな。天津丼を箸でグチャグチャにかき回したって天津の市民はちっとも怒ってくれないだろうし、広東麺を火にかけたってアツアツで美味しくなっちゃうだけというね。
「メードインチャイナの服は着ません」なんていったら日本の衣料品業界が干上がっちまうわけなんでね。ニッポンで売られているパンツの99%が中国製だっていうけど、パンツをビリビリに引き裂いたって、困るのは自分だけだもんな。中国の日本車ステッカーよろしく「履いてるパンツは中国製だけど、中身はニッポンです」なんていって愛国心をアピールしたりして(笑い)。でも、パンツの破けたところから顔を覗かせてるのは「陳(チン)さん」だというね。もう何が何だかワケが分からなくなってくるというオチなんだよ。