【書籍紹介】『78歳 いまだまんが道を…』(藤子不二雄A/中央公論新社/1575円)
〈漫画家をやめようと思ったことは、一度もありません。やめさせられるんじゃないか、と思ったことはありましたけど〉と、高校3年生でプロデビュー、その後手塚治虫のもとで漫画を描き、いまも描き続ける著者が自身の漫画人生を振り返った半生記。
永くコンビを組んだ藤本弘との出会いと別れ、思い出のトキワ荘でのできごと、「オバQ」誕生秘話、映画『少年時代』の製作の背景など、その記述からは、前向きで純粋な生き方が伝わる。
※週刊ポスト2012年10月19日号