不況、値上げ、大増税…迫りくる家計の危機を救う切り札があるという。3年連続完売を記録する大ベストセラー家計簿『つけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2013』(小学館・500円)著者のカリスマ講師・細野真宏さんが解説する。
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「節約力」を磨くためには、とっておきの重要なポイントがあります。それは、世の中の家計の平均を知ることです。家計簿を1か月続けると、「食費」や「電気代」など項目ごとに、いくら使ったのかが計算できます。これを家計の平均、つまり“お隣さんの家計簿”と比べてみましょう。
例えば、4人家族で1か月の食費が8万円だった場合、多いと考えるか少ないと考えるかは、自分一人では判断しづらいですね。でも平均と比べてみれば、4人家族における1か月の平均的な食費は7万4000円で、月8万円だと少し使い過ぎていることがわかります。このようにすると、自分の家計はどこに無駄が多いか客観的にはっきり見え、自然とその出費を削る買い物の習慣が身に付いていくわけです。私はこれを「節約力トレーニング(=節トレ)」と呼んでいます。
左上の表は、サラリーマン世帯における毎月の平均的な黒字(マイナスは赤字)額を記したものです。表を見ると、1月は3万円以上の赤字に対し、2月は5万円以上の黒字、そして3月は再び2万円以上の赤字…といったように、各月によって黒字額にバラつきがあることがわかります。例えば1月は、お年玉や帰省にかかる出費が大きいので赤字になっています。これに対し、2月の場合、日数が他の月よりも少ないので出費が少なかったりしているのです。
そんなジェットコースターのような家計の中でも、10月からの3か月間は黒字続きです。この3か月間で計36万円、年間黒字額65万円の半分以上をこの時期に貯めることができるのです。
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『つけるだけで「節約力」がアップする家計ノート』には、「食費」のほか、「外食費」「電気代」「衣服代」「こづかい」など、“家計の平均額”のコラムを週ごとに50も載せている。『家計ノート』で“家計の平均”にあわせて節トレを積んでいけば、10月からの3か月間に、年間貯金額を倍にすることが容易にできる、というわけだ。