上司に丁寧なのも良いが度が過ぎると困りもの。京都府に住む主婦・Hさん(45才)は、機械系専門商社勤務の夫(45才)と17才の長女と17才の次女と4人暮らし。夫の会社の「妻同席飲み会」でのトホホなエピソードを振り返ります。
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ふだんテレビの前にゴロンと転がってるトド男が、水を得た魚とはこのことかと思うほど、居酒屋の座敷を動き回り「こちらは部長と奥さま。こちらは課長と奥さま」と上座から席を決めていくんです。
部長が「席の上下はどうでもいいじゃないか」と言うと「滅相もございません。ケジメはキチンとつけないと幹事の私が笑われます」ってモミ手までして。
一同そろって乾杯しても夫の動きは止まりません。「まず一杯」と課長が部下にビールをつごうとした、その瞬間。夫はすごいスピードでビール瓶をひったくり「まままま」。
席が静かになると頭にネクタイを巻いて「さあ、ぱーっと、ぱーっと飲みましょうっととと」ですって。
会社では「酒席取締役」というありがたい役職をいただいていて、周りは苦笑しているのに本人はまんざらでもない様子と、聞いて納得しました。
「そういう“あだ名”がついて出世した男はいない」と40年間、サラリーマンをした父は言っているんですが…。
※女性セブン2012年11月1日号