最近、医師に無茶な要求をしたり、わがままな行動をとったりして、医師を困らせる患者が急増している。医師がそのような患者を嫌うのは当たり前のこと。では、医師に嫌われないためにはどうしたらいいのか。やはり、医療現場で起きがちな事例から学ぶ必要があるようだ。よく金品を渡す患者や家族がいるが、実はこれもよく思われない可能性が高い。兵庫・尼崎市の長尾クリニック・長尾和宏医師が明かす。
「公立病院の医師や職員の身分は公務員なので、金品の授受は禁止されている。手術前に大金を渡されてもプレッシャーになるだけ。そもそも、お金を貰っても手術結果や医療行為が変わることはありません」
ほかにも、女医にセクシーな下着をプレゼントしたり、高価な毛ガニを送りつけたり……。医師への感謝のつもりかもしれないが、喜ばれるどころか医師を困らせる原因になることが多いという。控えたほうが得策だろう。
「“ありがとうございました”という感謝の言葉やお礼の手紙だけで十分です」(長尾医師)
※週刊ポスト2012年10月26日号