フィギュアスケートの安藤美姫選手(24才)が来季(2013~2014年シーズン)限りで引退することを表明したが、“その後”の進路に注目が集まっている。「早くも複数の芸能プロダクションが獲得を狙って動き始めています」(スポーツ紙芸能記者)とのことで、芸能界も彼女に注目のよう。果たしてミキティはタレントに向いている? それとも解説者や指導者向き? コラムニストのペリー荻野さんが分析した。
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引退はもったいないですね。彼女は女性として成熟している印象があるから、ペアをやってもよかった。日本人ではなかなかできないイタリア人のような情熱的なペアを組んで、新境地を開拓する道もあると思ったんだけどね。
で、引退後の進路ですが、まずタレントとしては、そんなに向いていないじゃないかと私はみています。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の“ビストロスマップ”なんかのバラエティー番組に出ているのを見たことがありますが、明るくやっているんだけれど、トークでウケを狙えるタイプじゃない。自分から前に出ていく感じはないんですよね。
アスリートからタレントになる場合って1回“壊れなきゃ”いけないところもあるでしょ。元サッカー選手の武田修宏さんなんて、突っ込まれキャラになってるじゃないですか。バラエティーって、アスリート時代の裏話をしたり、プライベートなことを話したり、自分の弱いところを突っ込まれないと成り立たないですからね。安藤さんの場合は、明石家さんまさんみたいな司会者にうまくいじってもらえないと厳しいでしょうね。
それよりもプロスケーターとしてアイスショーをやりながら、指導者として後進を育てるとか、解説者とかが向いているんじゃないかな。オリンピックに2度も出ているわけだし、世界選手権でも優勝しているし、実績としては申し分ない。これまでの経験を交えながら、解説していくのは彼女クラスの選手だったら問題なくできる。テレビ局サイドとしても、安藤さんのような知名度の高い人を解説者として起用したいだろうし。
荒川静香さんなんかそうですが、バラエティーにはたまに出るけれど、あくまでアスリートとしての価値を落とさないようにしていて“お笑い”みたいなことはやらないでしょ。元アスリートにとって、4年に1度、オリンピックの解説をするのがどの競技出身の人にとっても華ですからね。バラエティーに出て、コントなんかやっちゃうとやっぱりそのイメージが強くなって、オリンピックのような真剣勝負での解説はやりづらくなってしまいますから。安藤さんもフィギュアの経験を生かした方向性がいちばん合っているんじゃないかと思います。
ただ、彼女自身がタレントになりたいという強い意向があって、自分のキャラクターを前面に出していこうと吹っ切れるなら、タレントとしても面白いかも。モロゾフコーチとの熱愛の話がありしましたけれど、そういったことをネタにされてもやっていくというね。お笑い芸人に突っ込まれるとすぐ泣いちゃう“泣き虫ミキティ”みたいなキャラクターなら案外、タレントとしてブレークしたりして。