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好評のツタンカーメン展 平日午前・閉館前は比較的空いてる

 秋といえば、“食欲の秋”のグルメライターY。“芸術の秋”なんて自分には縁遠いと思っていたら、突然、取材を命じられた。中には入館待ちの大行列ができている展覧会もあるらしい。

 アートライター藤田千彩さんによると、

「大きく宣伝されている展覧会はどの時間も混んでいますが、平日の午前か閉館時間の1時間前くらいは比較的空いています。金曜や土曜に夜間開館している美術館も増えてきていますから、併設のカフェやレストランでくつろぎながら鑑賞するというのもおすすめですよ」

 でもアートなんて、からっきしわかんないですけど?

「鑑賞には知識が必要だと思われるかもしれませんが、感性は人それぞれ。実際の作品を間近で見て、あなただけの心揺さぶられるお気に入りを探しては?」(藤田さん)

 というわけで、話題の展覧会を、素人目線で好き勝手にレポートします!

 まずは、好評につき来年の1月20日まで会期延長された上野の森美術館の「ツタンカーメン展」へGO。紀元前1300年代のエジプトの少年王・ツタンカーメンの王墓から見つかった副葬品約50点など、エジプト考古学博物館所蔵の122点を一挙展示している。なかには日本未公開の“秘宝”も。

 平日の8時50分、当日券はすぐゲットできたものの、開館待ちですでに400人ほどが大・行・列! おもむろに、目の前の親子がリュックから手作りとおぼしきおにぎりを出して食べ始めた。準備万端だ!「皆さん、アートに詳しいのかしら」とドキドキしていたら、周囲から聞こえてきたのは、

「え、ツタンカーメンって人なの?」

 続いて「ミイラはないのね」とか、「土日祝日は大人は+300円なのね。今は燃料費が高いから…エジプトから運んでくる宅配便も高いのよ、きっと」。宅配便って…。素人なのは私だけじゃないのね、ホッ。

 30分で無事、中に入れた。おおっと、ツタンカーメンのカノポス容器(内臓が保管されていた器)のゴールドにテンションUP。鮮やかなラピスラズリ色の装飾品やチェスト(前ページ)は、まるで「昨日作ったものですよ」といわんばかりの美しさ。横から、「これ今買うたら、なんぼするんやろな」と小声の関西弁。その、気持ち、わかる~!

 ギフトショップには、ラーメンの「ツタンカーメンメン(麺)」や、おめんの「ツタンカーメンメン(面)」が。どっちも同じ名前ってとこが、またグッド(笑い)。

※女性セブン2012年11月1日号

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