月9といえばドラマ界の“最高峰”。しかもこれまで10作品も月9ドラマの主役をつとめてきた木村拓哉(39才)の撮影現場となれば、緊張感でいっぱいのはず。近くで取材させてもらうなんて難しいかな…そんなふうに思っていたけど今回『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』(フジテレビ系)の取材で、記者もえっ! と感激してしまうようなシーンがこんなにあったんです。
まずは9月中旬のクランクイン当日。日陰のない屋外ロケ現場で取材する記者やカメラマンに気づいて「水とか持ってるのかな?」と心配をしていただき、その数分後には木村からペットボトルの差し入れが!
さらに2回目はKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔(25)がクランクインした日。記者たちには“PRICELESS”と書かれた腕章が配られていたが、なんと木村から「その腕章を付けてくださっている皆さんは、撮影現場オールフリーですから」というお言葉が!
取材陣からは「ほんとに!?」というどよめきが。そうはいっても、そんなに簡単に撮影許可は出ないでしょ? と内心半信半疑ながらも取材依頼をすると、すんなりOK。リップサービスじゃなかったのね、とうれしくなって3回目の撮影現場へむかう。
今回は第2話以降に出てくる木村扮する金田一二三男が住むアパートのオープンセットでの撮影。「幸福荘」と名付けられたそのアパートは、住宅街に一棟まるごと建てられていて、この日初めてセットを見た木村も「これはすごいな!!」とびっくり。そんなテンションのあがった状態でバーベキューのシーンなどを撮影した。
最初は端のほうで遠慮がちに取材していた記者だが、待ち時間になると木村のほうから、何となく近づいてきてくれた! 話しかけやすい雰囲気をつくってくれているように思い、これはチャンス!とばかりに「昨日はコンサートだったのに(前日は東京・味の素スタジアムでSMAPのコンサートがあった)疲れてませんか?」と声をかけると「いや、ぜんぜん!」と気さくに返してくれた。
しかもオフショットはNGという俳優も多いが、この日、木村はいつでもどこでも撮影OKという。本誌カメラマンも大張りきりで、木村がバットを振ったりタンクトップ姿になったレアシーンを激写。そして本日の取材を終了し挨拶しに行くと「えっ、もう帰ちゃうの?」なんて言葉をかけてくれた!
いちキャストとしてだけでなくチームのムードメーカーとして誰もが気持ちよく仕事できる現場をつくっていこう。そんな余裕と貫録が伝わってくる木村の“初めて”の顔を見た気がした。
※女性セブン2012年11月1日号