両陛下と皇太子さまが公務に勤しまれたこの10月13日、愛子さまが通われる東京・四谷の学習院初等科では、運動会が催された。
同校の運動会に、雅子さまは毎年出席され、愛娘を間近で応援されてきた。だが、今年は両陛下の福島ご訪問の日程と運動会の日程が偶然にも重なってしまい、雅子さまは運動会へのお出かけを逡巡されたという。
「雅子さまは、ご高齢の両陛下が日帰りの強行日程で、いまだ危険が伴う福島を訪問されるその日に、運動会という“私的なお出かけ”をされてもいいものかとお悩みになったそうです。もし雅子さまが運動会で愛子さまの応援をされれば、そのことが大きく報じられ、両陛下が身をもって、福島の安全を示されたこともかすんでしまうのではないか、また国民にもあらぬ心配をかけてしまうのではと悩まれたそうです。
どうするのが最もよいのか、なかなか出ない答えに八方塞がりのようなお気持ちにもなられたようです。ですが、治療方針として“私的なものから”という考えのもと、最終的には出席という形になったんです」(宮内庁関係者)
そして迎えた運動会当日の朝。午前6時半、学習院初等科付近は秋の冷気がただよい、ひっそりとして、時折、犬を連れた散歩の人が通りかかる程度だった。
だがその静けさのなか、正門前には、すでに6人の男性が並んでいた。彼らは中村久之東宮侍従を中心とする東宮職一団で、昨年同様、運動会にお出ましになる雅子さまがご覧になりやすい場所を確保しようと、席取りのために早々と並んでいたのだった。
午前7時半、開門となり、30人ぐらいの保護者たちが構内に入っていったが、一番乗りは、この6人の東宮職だった。そして1時間がたった午前8時20分ごろ、児童の登校がピークとなったが、愛子さまが登校される気配はないまま…。
そうこうするうち、午前9時、入場行進の音楽が響き始め、運動会が始まった。それでも、愛子さまのお姿はない。結局この日、愛子さま、そして付き添われるはずの雅子さまが、とうとう初等科の門をくぐられることはなかった。
この日、愛子さまは発熱のために運動会をお休みになられた。毎年、運動会で大活躍される愛子さまだけに、ご本人もさぞ残念だったことだろう。
実は愛子さまは、風邪のため、運動会の前日も学校を欠席されていた。そして10月13日、当日の朝を迎えたが、熱は37.5℃まで上昇したため、雅子さまは、開始直前になって学校へ連絡したという。
だが、その決断が運動会開始ギリギリとなったことが思わぬ波紋を呼ぶこととなる。
「宮内庁内部からは、“前日から休む可能性が高かったなら、わざわざ東宮職に席取りに並ばせることもなかったのではないか…”といった声もあがったようです」(前出・宮内庁関係者)
もちろん雅子さまも“批判”を覚悟のうえでの行動だったようだ。
「前日から熱があったので、雅子さまも参加は厳しいかもとお考えだったようです。ですが、愛子さまが何よりも楽しみにされている行事ですから、母としては何とか参加させてあげたいという思いは強かったようです。
同時に、休む可能性が高いのに、東宮職員に早朝から並んでもらうのは本当に忍びないという思いもあって、なるべく早く結論を出さなければとも思っていたようです。それでも、もしかしたら愛子さまの体調が好転するかもしれないと、かすかな希望を最後まで持ち続けていらっしゃったために、ご決断が遅くなってしまわれたようです」(前出・宮内庁関係者)
※女性セブン2012年11月1日号