数々の修羅場をくぐりぬけてきた山路徹さん(51才)が読者のお悩みにズバリ回答。バカダンナの目線から、夫婦の問題に切りこんでいきます。
【質問】
夫が今度の誕生日で還暦を迎えます。メーカー勤務の会社員でいわゆる堅物で、今まで何がうれしいのかわからずプレゼントをしたことはありません。でも、これまで家族のために働いてきてくれたし、サプライズで何か贈り物をしたいのですが。男性は何をもらうとうれしいのでしょうか。(56才・専業主婦)
【回答】
物より思い出のようなものをプレゼントしたほうがいいと思います。何か物をもらってうれしいのは20代、30代ぐらいまで。年を重ねれば目に見えないもののほうがうれしいものです。50才を過ぎたぼくも物よりパートナーに気持ちを寄せてもらうほうがよっぽどうれしいですからね。
高級なブランド品を贈るよりも、これまで夫婦ふたりが過ごしてきた時間のようなものを思い出す演出のほうがよっぽど喜ばれると思います。
たとえば旅行。だんなさんに有給休暇をとってもらい、あなたが旅行の手配を全部して、当日まで詳しいことは黙っておく。はじめてふたりで行った場所や新婚旅行先などがいいですね。そして初めて一緒に泊まった旅館やホテルなどでその時の思い出話をする。
旅行する時間がなければ思い出のレストランで食事をするというのも手です。これもあなたが予約の手配をする。レストランには予約席に花束を置いてもらうようにお願いしましょう。そして花束の下にはあなた直筆のラブレターを置いておくんです。
店に到着し、席についたら、だんなさんに「花束の下に何があると思う?」と言って、花束を持ち上げさせると、その下から手紙が…。そこには「今まで家族のためにありがとう。思い出のレストランでまた食事できてよかったわ」など感謝の気持ちを込めたメッセージがしたためられているわけです。
これほどうれしいサプライズプレゼントはないですよ。きっと夫婦仲も今以上に深まるはずですよ。
※女性セブン2012年11月1日号