現在服役中のホリエモンこと堀江貴文氏が「犬を嫌う権利」について『メルマガNEWSポストセブン』(10月19日配信Vol.36)で論じている。その一部を紹介しよう。
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こんにちは。『堀江貴文のブログでは言えない話』担当の編集Sです。御大は犬が苦手なんです。どうも、祖父母の家に近づくと大声で吠える犬がいたことが恐怖の原体験だそうです。今や、吠えない小型犬でさえ「近づくとベロベロ舐められて気持ち悪い」というから、まったくダメなんでしょうね。
苦手の理由は、その「ニオイ」にもあるようです。
「最近は室内犬も多く、トイレエリアは臭うし、時々トイレじゃない場所で糞をするし。なにもいいこと無いと思うのに好きな人が多いのはなぜか? マゾなのか!? それとも同質化圧力なのか。つまり周りに合わせているだけ、犬を可愛いと思えないと人間として変だとか、好きな人が犬好きだから合わせているだけとか、そういう人も多いのかなとか思っていた」
犬と触れ合わない刑務所の中で、なぜこのような話をしたのかというと、最近になって、「『嫌犬権』という言葉をスポーツ新聞のコラムで読んだ」んだそう。この『嫌犬権』は、読んで字のごとく「犬嫌いを主張する権利」のこと。御大は「タバコの嫌煙権と似ている」と考えているようです。
「ニコチン中毒の人も多いだろうが、若いころ周りに合わせてカッコつけてとか、大人になっても喫煙所でダベってサボりたいからとか多いと思う。私は吸わないので禁煙の居酒屋で一緒の人全員が喫煙所に行ってしまい独りになると寂しかったりしたものだ」
とはいえ、御大は喫煙者を非難したりはしません。むしろ「健康増進法にも反対。受動喫煙とか、みんな怖がりすぎだって」と愛煙家にも近い立場なんです。
実は犬に対しても同じ考えなのです。嫌悪感は常に抱いているものの、声高に「犬はいらない!」なんて叫ぶこともありませんでした。ところが、「嫌犬権」のような言葉が成立することで、嫌犬家が“覚醒”して、必要以上に権利を主張してしまうのではないか、と御大は心配しているようです。
「私は従来通り、そんな権利を主張するつもりはない。嫌煙家も嫌犬家も自分が生きづらいから叫ぶのだろうけど、逆効果だと思う。私はタバコも犬も嫌いだが、そう思っても、ある程度相手の“愚行”を許容する心のゆとりを持つことこそが、生きやすい世の中を作ることにつながると思っている」
最近の世の中は、モンスタークレーマーとか、過度に権利を主張する人が増えています。その権利を主張したところで、ぶつかり合うだけですからね。御大の言うとおり、「相手を許容する心のゆとり」って大事なんだと思います。