ルクセンブルクのギヨーム皇太子の結婚式に参列されるため、10月18日から同国を訪問されていた皇太子さまが21日、帰国された。東宮御所では、皇太子妃・雅子さまと愛子さまが笑顔で出迎えられ、皇太子さまも安堵の表情を浮かべられていた。
この前日の10月20日、皇后・美智子さまは78才の誕生日をお迎えになり、皇居では三権の長をはじめとする、多くの人が出席しての祝賀行事が開かれた。
前述したとおり、皇太子さまは外国訪問で不在のため、美智子さまの祝賀行事には、雅子さまおひとりでの出席となった。
「雅子さまがおひとりで公の場に出席されるのは、2009年の『なるほど展』(主に女性による発明品の展示会)以来、約3年ぶりのことですから、宮内庁内部からは“本当に雅子さまはおひとりで出席できるのだろうか”と不安視する声も聞こえました」(宮内庁関係者)
この日の午前11時半過ぎ、雅子さまはお車で皇居に入られた。その際には、窓を開けられ、笑顔で沿道に集まった人々に手を振られていた。祝賀の挨拶をされると、昼食会へもおひとりで出席されたのだった。また午後7時から始まった夕食会でも、雅子さまは終始、笑顔を見せられていたという。
「美智子さまは、長い時間、雅子さまとお話しされていたそうです。きっと皇太子さまが不在の中でも、雅子さまがおひとりで行事に出席され、お祝いに駆けつけてくれたのをとても嬉しくお思いになったのではないでしょうか。
そして、“今は公務よりも(ご自分の)体調を優先させて”といった旨の言葉をかけられたそうです。これには雅子さまも、恐縮されながらとても嬉しそうな笑みを浮かべられていたみたいですよ。それと雅子さまが帰られる際には、“これからは、もっと気兼ねなく皇居を訪れてほしい”といったことも伝えられたそうです」(別の宮内庁関係者)
毎年、美智子さまは誕生日に際して、文書でお気持ちを語られるのだが、例年、その中には、病気療養中の雅子さまについての言及がなされている。しかし、今年の美智子さまの文書回答には雅子さまについての“お言葉”はなかった。
「一見すると、雅子さまに対して、美智子さまの気持ちが離れたようにも感じますが、実際には美智子さまは“ご自分が雅子さまの病気に言及することが、雅子さまへのプレッシャーになってしまうのでは”とお考えになり、あえて“お言葉なし”の心遣いを見せられたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
※女性セブン2012年11月8日号