白い木目を基調とした店内には、カウンター5席と2人掛けのテーブルが9卓並んでいる。こだわりのメニューは、食材がすべて無添加・国産100%で、例えば、山口県産新米ととん汁セット(980円)、自家製ベーコン(980円)、山口県祝島のひじき五目煮(580円)など、値段もリーズナブルだ。
少々高そうなおちょこの切子グラスは、女将が「家で使わないから持って来た」というもの。オープン直後は焼酎のボトルがなかったが、客が「飲みたい」と言うと、女将が「ちょっと待ってて」と裏からボトルを調達。そして「もらい物だから2000円で」と、定価とほぼ変わらない値段で大サービス…。
そんな気さくな接客をしている女将が安倍昭恵さん(50才)だ。自民党総裁に返り咲いた安倍晋三氏(58才)の妻であり、次期ファーストレディーともいわれている。
「彼女は昔から、飲んだり食べたり、いろんな人と会って話をするのが好きだから、自分の店を持つのが夢だったんです。それで昨年くらいから場所を探し始めて、この度のオープンとなったんです。
もちろん晋三さんは、最初は“ダメ”って言ってたようですよ…。それでも昭恵さんは、諦めきれなかったんですね。“主人の政治人生と私の人生は違う”って。晋三さんが総裁選への出馬を決めたころには、店も本格的に決まっていたし、結局、昭恵さんがご主人を押しきった形ですね」(同店関係者)
オープンから1週間、ほぼ毎日店に顔を出していた昭恵さんだが、ここへきて出勤できずにいるという。
「やはり周囲は彼女に厳しい目を向けていますよ。年内には解散・総選挙が行われそうで、自民党が勝って安倍総裁が総理大臣になれば、昭恵さんはファーストレディーとなる。そんな立場の人が、飲み屋を開いて、そこで接客するなんて聞いたことがありませんからね…」(政治部記者)
店名となった『UZU』は、昭恵さん自身が、何かを生み出して発信するという“渦”をイメージし、「いろんな人が集まって、人の渦ができれば」とつけた名前だという。
※女性セブン2012年11月8日号