ライフ

一番風呂大好き夫に妻は「体に悪いから」と孫との入浴を厳禁

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、信用金庫勤務のご主人(鹿児島出身・57歳)。奥様(55歳)は山形出身で、現在は名古屋在住です。

 * * *
「義(屁理屈)をいうな」とか「泣こかい、飛ぼかい、泣こよか、ひっ飛べ」という言葉があります。「薩摩隼人は理屈をいったりしないで、さっさと行動しろ」という意味です。男尊女卑の風潮も未だに残っていて、一番風呂に入るのは家長である父親です。

 こういう薩摩隼人をよく理解し、連れ添ってくれるのが薩摩おごじょで、同県民の結婚でないとなかなかうまくいかないんですが、実は女房の出身地の山形も、未だに三世代同居が当たり前。父親のお膳は脚が一番高く、品数も多いという「家長が一番」の風潮が残っているところです。

 東北では「嫁をもらうなら山形からもらえ」といわれるほどで、我が女房もよく尽くしてくれます。もちろん、結婚以来、僕が一番風呂。「オレには過ぎた女房だ」と思っていたんですが、先日「ん?」と思うことが。

 横浜に住んでいる娘夫婦が3歳の孫を連れて遊びに来て、孫と一緒に入浴しようとすると、「ダメよ!」と、いつになく口調の強い女房。「なんで?」と聞くと、「一番風呂は体に悪いの! アナタと違って、孫は先が長いんだから」だって。初めてわかったよ、この前「生命保険、増額しようかしら」と呟いてたワケが。

※週刊ポスト2012年11月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(左から)豊昇龍、大の里、琴櫻(時事通信フォト)
綱取りの大関・大の里 難敵となるのは豊昇龍・琴櫻よりも「外国出身平幕5人衆」か
週刊ポスト
セ・リーグを代表する主砲の明暗が分かれている(左、中央・時事通信フォト)
絶好調の巨人・岡本&阪神・サトテルと二軍落ちのヤクルト村上宗隆 何が明暗を分けたのか
週刊ポスト
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
過去に共演経験のある俳優・國村隼(左/Getty Images)も今田美桜の魅力を語る(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
《生命力に溢れた人》好発進の朝ドラ『あんぱん』ヒロイン今田美桜の魅力を共演者・監督が証言 なぜ誰もが“応援したい”と口を揃えるのか
週刊ポスト
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン
最後まで復活を信じていた
《海外メディアでも物議》八代亜紀さん“プライベート写真”付きCD発売がファンの多いブラジルで報道…レコード会社社長は「もう取材は受けられない」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
NEWSポストセブン