「ドラマ離れ」なんてどこ吹く風。平均視聴率20.7%と大ヒットした朝ドラ『梅ちゃん先生』に引き続き、現在放送中の『純と愛』(ともにNHK)も高視聴率で展開が楽しみ! もちろん、“朝ドラ”の醍醐味のひとつである、ヒロインの夫役を演じるイケメン俳優チェックも欠かせません。ところが、前作のノブこと松坂桃李(24才)と、今作の愛こと風間俊介(29才)は、どうやら全く違うタイプのようなのだ。
松坂は2008年に雑誌『FINE BOYS』のモデルとして芸能活動を開始し、翌年に『侍戦隊シンケンジャー』(テレビ朝日系)の主役として俳優デビュー。若手の登竜門である戦隊モノでキャリアアップと、今どきの“王道イケメン”だ。
松坂自身、過去のインタビューで「王道」「イケメン俳優」と言われることについては、「褒めてもらってありがたい」と答えている。同時に、「それは乗り越えなければならないひとつの壁」とも言っているから、「王道」「イケメン」はコンプレックスでもあるのかも…。
一方、風間は1997年からジャニーズJr.として活動、他のJr.同様バックダンサーを務めていたが、その演技力を認められ俳優の仕事がメインになった。1999年の『3年B組金八先生』(TBS系)では、教師の前では優等生だが、実は陰湿ないじめのリーダーという難しい役どころを好演。以来、ジャニーズきっての“演技派”として高い評価を受けてきた。
今回の『純と愛』でも、人の本性が見えるがゆえに顔を見て話せないという特殊な役を演じているが、その演技力は共演の武田鉄矢(63才)も絶賛するほど。
しかし、本人が目指すところは“主役”ではないという。過去のインタビューで、「俳優として名脇役になりたい」と渋い宣言。主役を張って当たり前の、“王道”ジャニーズのなかでも、異質な存在なのだ。
「そこが彼の頭のいいところ。子役のころからイケメンぞろいのジャニーズで揉まれて、山下智久くん(27才)や生田斗真くん(28才)と同じ土俵では戦いづらいとわかっている。自分の長所を見極め伸ばすサバイバル能力を身につけ、あえて“王道イケメン”から外れた道を選んでいるのだと思います」(イケメン評論家・沖直実さん)
※女性セブン2012年11月8日号