9月27日、新宿東口にオープンした『ビックロ』。ファッション店のユニクロと家電店のビックカメラがタッグを組んだ新形態の店として大注目だ。オープン初日には、開店前から4000人もの行列ができた。
地上8階地下3階のフロアのうち1階が両社のコラボ店舗だが、その他のフロアでもいたるところでファッションと家電の両方が“ゴチャゴチャッと共存した”盛りだくさんな雰囲気を演出している。
このような異業種間コラボについて、Allaboutでマーケティング戦略のガイドを務める安部徹也さんは、「新規顧客の獲得が難しい今、それぞれの顧客にコラボ相手の商品を紹介することで、互いに新しい顧客を獲得することがねらい。ビックカメラはユニクロの集客力を利用して女性客を取り込み、ユニクロは家電目的で訪れる男性や外国人にもアプローチできます。こういったコラボは今後増えるのでは?」と予想する。
オープンから1か月。実際、「ダウンを買いに来店されたお客様が、近くにある『たこ焼き器』を見て“安い!”と、購入いただいております」(ビックカメラ広報・平賀友梨さん)、「今までとは違う層のお客様もいらして、家電のついでにファッション…という相乗効果を感じています」(ユニクロプレス担当・芦沢香さん)と両社とも手応えを感じているようだ。
ビックロにすでに数回訪れている、家電事情に詳しい家電コンシェルジュの神原サリーさんも「『家電ってけっこうかわいいデザインが多いし、思ったより価格も安いんだね』という声をよく聞きます。秋~冬は家電に注目が集まる時期。ビックロもますます人気が出そう」と話す。
※女性セブン2012年11月8日号