兵庫・淡路島で芸歴20周年イベント「TKF大祭り」(10月21日)を開催したお笑い芸人・たむらけんじ(39才)。2日間で2万3千人を動員したその規模も相当なものだが、さらに驚いたのが彼の人脈だ。明石家さんま(57才)、宮根誠二(49才)がノーギャラ出演したほか、ナインティナインや宮迫博之(42才)、ボクシングの亀田興毅(25才)ら多くの著名人が、たむけんのために駆けつけた。焼肉店経営にも成功し、最近は政界進出も噂される、たむけんの“人脈力”の秘密を、自らもTKF(たむらけんじファミリー)という芸能ジャーナリストの井上公造氏が明かした。
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関西以外の人からすると、なぜたむけんさんがこれだけの人を集められたと思うかもしれませんが、彼ほど幅広い人脈をもっている人はなかなかいないと思います。今、関西でいっしょに番組をやっているのですが、気遣いがとても細やかで嫌な思いをすることがないんですよね。経営者として成功したのもよくわかります。
彼は先輩芸人から呼び出しがあると、どんなときでもかけつけるそうですが、先輩芸人とのつきあいをとても大事にしています。今回のイベントでは、さんまさんが出演したウラにこんなことがありました。
彼はまず、さんまさんにイベントタイトルの看板の文字を書いてもらおうとお願いに行ったんですね。もちろん、内心では看板だけではなく、イベントにも出てほしいと思っている。で、さんまさんからは「どんなイベントなんだ?」と聞かれるわけですよね。色んな有名人が集まるイベントだと説明すると、さんまさんからは「俺が行かなくていいのか?」となる。もちろん、たむけんさんの“狙い通り”、ではありますが、たむけんさんだからこそ、さんまさんも出演を快諾してくれたんだと思います。
このときもさんまさんへの気遣いは忘れない。ノーギャラは申し訳ないからと、ゴルフが大好きなさんまさんのために、イベント出演の前にプレーできるように、淡路島のゴルフ場を自ら予約してあげているんです。間寛平さん、村上ショージさんと3人分のプレーを予約して、プレー後に会場入りすれば間に合うようにちょうどいい時間に設定して。そこまでセッティングしてさんまさんを迎えたんです。
先輩だけではなく、若手芸人にも慕われていて、よくいっしょに食事に行っていますよ。ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サバンナなんかは売れない時代から、たむけんさんが面倒をみてあげていた。たむけんさんは、飲み会では決して先輩面したり偉そうに振るまったりしません。時間が遅くなると、後輩に“お前明日、朝何時から仕事なんだ?”と聞いて、朝早いと知ると“じゃ早く帰れ”と帰してあげたりする。なかなかこういう芸人っていませんよね。だから、若手はみんな彼についていくんだと思います。
彼の人脈には、芸人だけではなく、俳優、スポーツ選手などさまざま世界の人がいます。俳優では唐沢寿明さんと親しくて、番組に出てもらったこともある。ガンバ大阪の番組をやっているのでサッカー選手とも親交があるし、オリックスのファンで毎年キャンプに行っているので野球選手とも仲が良い。
以前バレーボールチームも持っていた関係で、大林素子さんと親しくてバレー選手の人脈もあるので竹下佳江さんにも今回のイベントにも出てもらっています。なでしこジャパンの澤穂希さんとは、ワールドカップで優勝するずっと前から知り合いですからね。橋下徹大阪市長ともよく食事に行っているそうで、政界ともパイプがある。まさに華麗なる人脈。芸能界随一と言っていいかもしれません。
【TKF大祭りに出演した主な有名人】
<芸能界>明石家さんま、宮根誠司、ナインティナイン、宮迫博之、はるな愛、オリエンタルラジオ、アンガールズ、カンニング竹山、TKO、博多華丸・大吉
<音楽界>サンプラザ中野くん、植村花菜、キマグレン、misono、 NMB48
<スポーツ界>竹下佳江、濱中治、大畑大介、小椋久美子、長谷川穂積、亀田興毅