いよいよ本日、10月27日からプロ野球の日本シリーズが開幕する。日本一を勝ち取るのは、就任1年目でパ・リーグを制覇した栗山英樹監督率いる日本ハムか。それとも、クライマックスシリーズで土壇場から巻き返し、中日を破った原辰徳監督率いる巨人か。
3年ぶりとなる両者の対決だが、原監督と栗山監督には浅からぬ縁があるという。
「実は原監督の第2次政権が発足する2006年、栗山さんがヘッドコーチになる可能性がありました。原監督は常々『クリとは野球観が合う』といっており、みずから招集に動いていたのです」(プロ野球関係者)
ヤクルトを引退後、テレビ朝日の解説者として、原監督を取材していくうちに、2人の感性が一致したというのだ。
「しかし、コーチングスタッフを決める際、原監督に全権は委任されず、一部はフロント主導で決まりました。そのため、篠塚、吉村、斎藤、村田などの原派閥は入閣しましたが、肝心のヘッドコーチは近藤昭仁氏(元横浜、ロッテ監督)という明らかに異端な人事となったのです」(同前)
近藤氏は、原監督の尊敬する藤田元司氏(故人、元巨人軍監督)のもとで、1989年、1990年と巨人を連覇に導いたヘッドコーチであるが、原監督の意向に添ったものとはいえなかった。
「堀内監督が失敗し、低迷期に入っていた巨人は当時、直前まで星野仙一監督でいく予定だった。それに対し、OB会が猛反発したという経緯もあった。そのため、一度も巨人のユニフォームに袖を通したことのない栗山ヘッドが実現しなかったという見方もある」(同前)
「野球観が合う」という2人の対決。軍配はどちらに上がるのか。