気温もすっかり涼しくなり、読書に最適なシーズンがやってきました。オフィスで上司が熱心に読書中と思いきや、覗いてみると、健康本やエッチな本だったり……なんてことも。どんな本を読んでいるかで、その人となりも分かってくると、OL5人が語り合いました。
ユカ(IT・27歳):買ったよ、楽天kobo!
リサ(広告・30歳):いいな~。欲しいんだよ、電子書籍。
マユ(メーカー・28歳):アマゾンのキンドルとか、ソニーのエクスぺリアとか、会社のオジサン、結構持ってるよね。
チャコ(サービス・29歳):オジサンがアレ、なんで欲しがるか知ってる?
マユ:そりゃ、端末ひとつで何百冊分の本が持ち歩けるからでしょう。便利じゃん。
チャコ:それもそうだけど、オジサンが欲しがるものは大体、エロ関連。みんなアレで、エロい本読んでるのよw
ナオ(メーカー・32歳):あっ、ウチの部長も会社帰り、アレで官能小説読んでるって噂。
チャコ:しっかり覗かれてるところが情けないw
ユカ:その人の本棚でその人が分かるってこと、あるよね。
チャコ:私はソレで彼氏と別れたw 彼んちの本棚見たら『10分で仕事がデキる人になる』だの『株で50万円を1億円にする』みたいな本ばっかなんだもん。
リサ:あまりの薄っぺらさに、泣けてくるよね。かといって、エラソーな本の受け売りで説教するオジサンはもっと嫌だけど。
ユカ:いるいる。面談で、「君が実現したいと思うことを、まずははっきりさせることだ」なんて、ちょっとイイコトいうなーって思ったら、席に置いてある『思考は現実化する』って本にそのまま書いてあった。
マユ:ウチの部長は、『人を動かす』とかいう本にハマって激変したの。
リサ:どう変わったの?
マユ:それまでは「達成しない奴は思いっきり評価下げるからな」とかドヤす典型的なパワハラ親父だったのに、ニコニコ作り笑顔をしながら、部下を褒めて回るオッサンに。その付け焼き刃っぷりが気持ち悪かった。
チャコ:そんな小手先のテクで動かされたくないよねw
ユカ:なんかオジサンって読む本一冊にも、出世、金、エロ、長寿と欲望が詰まってて、グロいよね。
ナオ:そういう自分は何読んでるの?
ユカ:エッ? ダイエット本とモテ本だけど……ギャー、私も欲望の塊じゃんw
ナオ:本は人なり……ですな。
※週刊ポスト2012年11月2日号