10月3日に急逝した流通ジャーナリストの金子哲雄さん(享年41)。わかりやすい解説で評判だった金子さんだが、スーパーなどの現場に行けなくなっても、チラシやネットで最後まで情報収集していた。以下は、金子さんが亡くなる直前に語ってくれたネット通販についての解説だ。
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ネットで15万円くらい買い物しちゃいました。
「アクオス」の20型テレビは、届くのに3日かかりました。配送元は佐賀県の鳥栖です。一方、タブレットPC「ネクサス7」を注文したら、こちらは昨日注文して、今日届くんですよ。配送元は香港です。香港の倉庫からアジアのハブ空港である広州の国際空港に運ばれ、フェデックス(国際航空貨物便)で成田に送られてきます。
通販会社のかたにお話を聞いたら、受注から24時間以内に商品を届けないと返品率が上がるそうです。24時間以内に届けることが売上率アップに直結するわけです。
となると国内の配送より海外から空輸した方が早いこの時代、日本の通販会社も香港や広州に倉庫を置くところが増えてくるでしょうね。
※女性セブン2012年11月8日号