現在、服役中のホリエモンこと堀江貴文氏は、刑務所の中からもオピニオンを発信し続けている。『メルマガNEWSポストセブンVol.37』では、いじめ問題について「いじめの根絶は不可能」として、持論を展開する。
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こんにちは。『堀江貴文のブログでは言えない話』担当の編集Sです。堀江は刑務所の中で、新聞はもちろんテレビのニュースや雑誌、プリントアウトされたブログやツイッターのタイムラインなどさまざまなメディアに触れ、シャバで起こっている社会問題について考えています。
目下、御大の頭の中にあるのが、頻繁に報じられている「いじめ問題」です。
「皆、いじめは根絶できると思っているのだろうか? 人間社会にいじめは付きものだ。要はいじめを受け流したり、いじめから楽に逃げたり、自殺しないということができりゃ良いわけで、それなら可能じゃないだろうか」
いじめをなくそうとするのではなく、新しいライフスタイルの提案、これが御大の考え。いじめでもっとも悲惨なのが、未来ある子供たちが、自ら命を絶つこと。これに対して御大は「まず、義務教育を根本から設計し直す必要がある。学校のような狭いコミュニティのなかにずっと閉じ込められるのが、いじめから逃げられない原因となっている。集団生活なんて学ばなくても人は生きていけるし、協調性ったって気の合わない奴と合わせようとしてもストレスの元になるだけである」と分析しています。
御大は「そもそも学校に通う必要もない」とまで言います。こういう議論になると、「学校でしか学べないこともある」という反対意見も出てくるでしょう。しかし、「義務教育は、ネットもスマホもない時代、知識を学ぶために仕方なく作られた仕組み」と御大は言い切ります。
「今なら教育費補助の仕組みさえあれば、教育を自由に民間企業に任せちゃってもいい。日替わりで色々なクラスに行って学べるのもいい。同じことは会社にも言える。終身雇用で縛り付けるからストレスで自殺したりするのだ」
学校で学ぶことも会社で定年まで働き続けるのも、社会的にはとても価値のあることです。ただし、その“社会的な価値”に縛られすぎて、心を病み、あまつさえ命を落とすようなことがあってはならない──御大の考えには、そのような意味が込められているのではないでしょうか。