スマホ(スマートフォン)は今や国内で年間3000万円台近くが出荷され、携帯電話の7割を占める。「なんか難しそう」「情報流出とか、怖い」。そう言ってスマホへの乗り換えを尻込みしている人も、もう換えたんだけど、使いこなせてないなァ~と思っている人に、アプリを安心に使うためのセキュリティー対策をご紹介。
<このアプリケーションに許可するアクセス権限/個人情報 所有者データの読み取り>
Androidでアプリを入手するとき、スマホの画面にこんな注意書きがあらわれて、なんとなく不安になった人もいるのでは。
個人情報の漏洩を防ぐためには、次の3ポイントを知っておきたい。
アプリを追加することでさまざまなサービスを楽しめるのがスマホの魅力だが、「電話番号」や「メールアドレス」、「位置情報」などを提供しなければならないことが多い。
例えば、前述の道案内アプリ『Google マップ』では、「位置情報」を読み取ることによって初めて、現在地から目的地まで案内してもらえる。アプリを利用するときは、<現在地の位置情報を利用します。よろしいですか?>などと表示が出るが、ここで<許可しない>を選ぶと、道案内機能が使えなくなってしまうわけだ。
ただし、アプリのなかには、個人情報の悪用を目的とした不正なものもある。
「ゲームや、バッテリーの節電を目的としたアプリなのに、『現在地』や『個人情報』の読み取りを確認する項目が出てくる時は要注意。目的と関係ない情報の提供を求めるアプリは、“悪意”がある可能性があります」(ITライターの村元正剛さん)
無料だからといってむやみやたらとアプリを入れると、アプリが読み取った個人情報が転用されて迷惑メールがたくさんくる可能性も。
「いいアプリ」と「悪いアプリ」を見分ける方法として、ITジャーナリストの三上洋さんは次のようにアドバイスする。
「iPhoneであれば、『App Store』からダウンロードすればほぼ安全。アップルがアプリの品質を審査し、不正アプリを防いでいるので比較的安全といえます。
一方、Androidのスマホは、気をつけたほうがいい。アプリを『Google Playストア』から入手しますが、審査が比較的甘い。不正なアプリが出ることもしばしばあります」
不正なアプリをつかまないためには、口コミの評判をよくチェックするといい。
「『Google Playストア』で欲しいアプリを検索すると、利用者の多い順に上から並びます。ランキングの上位にあるアプリは、すでに多くの利用者がいるので、比較的安心と考えられます。使っている人が数人、数十人のアプリは、たとえ内容が魅力的でも触らないほうがいい」(三上さん)
※女性セブン2012年11月8日号