弾ける弾けるといわれつつも、いまだバブルを謳歌する中国。そのバブルの徒花か、いま中国のモーターショーがとんでもないことになっていた。先進国のモーターショーからコンパニオンのハイレグ姿が消えつつあるなか、中国では裸のオンパレードなのだ。
例えば、4月に行なわれた北京モーターショー。半裸に近い衣装のコンパニオンが登場し、各メーカーの最新カーを差し置いて話題をさらい、当局が「低俗過ぎる」と主催者を指導。しかし、露出コンパニオンたちは規制を潜り抜け、9月の成都、10月の武漢モーターショーと、続出する始末。武漢モーターショーでは、事前に当局から「裸・露・透」禁止の非エロ通達があったが、露出度は相変わらずだった。
多くの客を集めたいという主催者と、売名したいコンパニオンの思惑が一致してか、各地のモーターショーは、ますます過激にエスカレートしているわけだが、きわめつきはコンパニオンだけではなく、売名目的でセクシー・タレントまで露出競争に乱入。いまや中国でモーターショーは“美乳ショー”と揶揄されるほどで、中国人すら「アダルトショーのようだ」と苦言を呈している。
この騒ぎ、草食系だらけの日本から見れば、「金、車、いい女」のバブリー・トライアングル。どこか懐かしくも眩しい光景である。
※週刊ポスト2012年11月9日号