大島優子(24才)がセンターになってリリースした『ギンガムチェック』がミリオンを達成。CD不況といわれるなか、8作連続でミリオンセラー(1996年にB’zが記録して以来)という快挙を達成したAKB48。国政選挙を調べようと“総選挙”でネット検索すれば、出てくるのはAKB48総選挙のことばかり…と、今や国民的スターとなった彼女たちだが、それを支えるファンはどういう人たち? 当初は、“アキバ系ばかり”“AKB48ヲタ(AKB48オタク)”というイメージもあったけど…。
著書・共著に『グループアイドル進化論』(マイコミ新書)や『AKB48最強考察』(晋遊舎)などがある、アイドルライターの岡島紳士さんは言う。
「現在のアイドルは、“AKB48”と、その他・十把一絡げというくらい、人気に圧倒的な差が出ています。ひと昔前のAKB48ファンは“汗くさいオタク”っていう感じでしたが(笑い)、最近はちゃんとみんなお風呂に入ってる感じで、若者中心ながら老若男女、普通の人たちが本当に多い」
AKB48ファンで、ライブにも足繁く通っているアイドルヲタのライターHは、
「最近は親子連れも少なくないし、女子ファンは制服風のコスプレで来てます。男性ファンも多くは、こざっぱりしたユニクロとかGAP系の服を着てますよ。あ、握手会のときは気合入ってるけど(笑い)。ただおかげで、最近はライブも握手会もチケットが取りづらくなってるんですよね~」
そのAKB48に追随しつつも対照的な存在といわれているのが、ももいろクローバーZ(略・ももクロ)のファン(モノノフと呼ぶ)だ。
「AKB48の曲が歌って踊れる“王道”の歌謡曲ならば、ももクロは通好みのクセのある曲が多い。サブカル好きな人はももクロ推しですね」とファン層の違いを前出・岡島さんは指摘。前出・ライターHは、
「ももクロを好きな人は、昔、音楽で“渋谷系”が流行ったときみたいに、“知ってるとオシャレ”っていう感覚に近い。ライブTシャツをセレクトショップの『BEAMS』とコラボしたりとオシャレで、業界人ファンも多い。同時に、ライブでプロレスネタを入れるから、プロレスファンからも人気があります。ダンスもハードなので、ファンも“体育会系”ですかね」
※女性セブン2012年11月8日号