人は見た目ではないと言いつつも、太どうしても見た目で判断してしまうのが人間。太っているか痩せているかで、その印象はかなり違うだろう。しかし、実際にはどうなのだろうか。著書に『世界で活躍する脳科学者が教える!世界で通用する人がいつもやっていること』(アスコム)などがある脳科学者・中野信子さんはこう説明する。
「見た目の雰囲気から“痩せている人は性格がキツそう”“太っている人は優しそう”というイメージを抱きがちですが、あながち間違いではないんです。アドレナリンが多く分泌される人は、闘争心が強くせっかちな性格になりやすいのですが、そのアドレナリンには脂肪を燃やす働きがあるため、痩せやすい傾向に。
また、母親が子供を抱きしめたときなどに分泌されるオキシトシンという愛情ホルモンが多く分泌される人は、マイペースで、太りやすい。そのため、太っている人=優しい人が多いと言えます」
性格ではなく、“頭脳”の面ではどうなのだろうか。
「BMI値30以上の太めの人は、BMI値30未満の人より認知力テストの成績が約23%悪いという海外の研究データがあり、子供も大人も痩せている人のほうが優秀という結果が。理由は調査中ですが、痩せている人は自分に厳しくストイックな人が多いので、マイペースな太めの人に比べて、真面目で勤勉な人が多いのかもしれません」(中野さん)
※女性セブン2012年10月15日分