【書籍紹介】『政治家の胸中 肉声でたどる政治史の現場』(老川祥一/藤原書店/2940円)
混迷を続ける日本の政局の中で、読売新聞記者として多くの政治家たちに接してきた著者が〈今日の時点で、政治とは何か、政治家はどうあるべきかを、もう一度考え直す必要があると思ったから〉と、かつての政治家たちの生の言動やエピソードなどを今改めて綴る。
三島由紀夫が割腹自殺をした直後の当時の官房長官の言葉から、田中角栄のマスコミの利用の仕方、そして小泉純一郎登場の背景まで、読めば戦後政治の40余年を俯瞰できる。
※週刊ポスト2012年11月9日号