国内

高須院長 激太りレディー・ガガに「あの体型は長生きできる」

激太りのレディー・ガガは「長生きできる」と話す高須院長

“美のスペシャリスト”として知られる高須クリニックの高須克弥院長が、世の中に提言をしていくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。高須院長は、最新著書『その健康法では「早死に」する!』でダイエットを完全否定。自然な欲求に任せて食べることこそが健康の秘訣で、小太りこそが長生き体型だと主張している。しかし、キレイになりたいと願う女性たちはそれで納得するのだろうか…。高須院長に聞いた。

 * * *
──小太りこそが長生き体型とのことですが、それでも、見た目的にスリムなほうがキレイだと思う女性も多いと思うんですが…。

高須「結局、ファッション誌とかショーに出てくるモデルさんが、みんな痩せているから、それがキレイだと感じているだけの話なんですよ。そもそも、痩せてるほうがキレイだなんていう根拠はどこにもないんだから。大げさに言ってしまえば、痩せてる人がキレイだという風に洗脳されてるってことじゃないのかな(笑い)」

──ファッション誌などの情報がなかったら、“痩せてる人がキレイ”とはならなかった?

高須「そりゃそうでしょ。たとえば、北朝鮮の喜び組を見てごらんなさいよ。あんまりガリガリのモデル体型みたいな人はいないでしょ? 北朝鮮にはファッション誌の情報が入ってこないから、スリムな女性こそがキレイってことにはならないんだよ。それは男性だって一緒。金日成も、金正日も、金正恩も、みんなぽっちゃりしてるでしょ(笑い)。ファッション誌がないと、ああいう男こそがカッコイイってことになるんだよね。…ってまあ、北朝鮮の場合はちょっと極端だけどね(笑い)」

──アフリカでは太った女性のほうがモテるみたいな話も聞きますよね。

高須「そうそう。国にもよるけど、食糧事情がそんなに良くない国では特に男も女もぽっちゃりした人のほうがモテる。それはやっぱり、痩せてる人よりも小太りの人のほうが長生きできるからなんだよ。それを本能的に知ってるんだよね。あと、日本だって、戦前はふくよかな女性のほうが人気だったんだから。“痩せてるほうがキレイ”っていうのはメディアが作った考え方なんだよ。レディー・ガガだって、“激太り”なんて騒がれて、太ったことがマイナスイメージとして報道されてるでしょ。実際は、あれぐらいの体型のほうが長生きできるんだよ」

──そもそもどうして、“痩せてるほうがキレイ”だという考え方が広まったんですかね?

高須「アメリカの陰謀だよ」

──えっ!? 唐突な!

高須「陰謀というのはさすがに言い過ぎかもしれないけど、アメリカの産業が大きく影響しているのは間違いないと思う。ファストフードにしても炭酸飲料にしても、アメリカの企業の商品は、高カロリーで肥満になりやすいモノが多い。それで、そういう商品を売ることがアメリカの豊かさに繋がるから、国民が肥満になったとしてもどんどん売るしかない。で、実際にアメリカは肥満大国になっちゃうんだけど、それはそれで問題だから、今度はメディアを使って“痩せてるほうがキレイ”っていう考えを刷り込ませて、ダイエットさせる。それで痩せたら、また高カロリーな食品を売って、肥満にする…みたいなことが繰り返されているんだよね。

 まさにマッチポンプなんだけど、結局これが資本主義社会のやり方なんだよ。とにかく利益が出やすいものを売りまくって、それでまたその商品が売れやすい状況を作り出して…の繰り返し。そのなかに“痩せたほうがキレイ”っていう考え方が組み込まれてるんだよね」

──すごく不自然な流れですね。

高須「そう。生物の体ってのは、自然に任せることで、可能なかぎり長生きできるようにできてるんだよ。野生動物は満腹になったら自然と食べるのをやめるし、その後お腹が空いたら自然と食べる。それが普通のことで、そうすることで長く生きられるようにできている。人間も本当はそうあるべきなんだけど、メディアからの影響を受けすぎて不自然になっちゃっている。

 アメリカは確かに世界一の肥満国だから、健康のために多少のカロリー制限は必要かもしれない。でも、日本は全然そんなことないからね。極端な言い方をすれば、発展途上国と同じくらいの栄養水準ですよ。それくらい人々がモノを食べていないのが今の日本。だって、独居老人が亡くなる原因で多いのは栄養失調なんだから。そんな日本でダイエットが流行するのは明らかに間違っているよ。そういう不自然な食生活を捨てて、自然に任せた食生活を送ることが、長生きに繋がるんだよ」

 * * *
 ダイエットブームの背景にアメリカ資本主義の妙な不自然さを指摘する高須院長。“陰謀”という言葉はかなり刺激的だが、利益を追求するあまりに人間の健康が犠牲になっているという状況があるなら、たしかにもっと議論されてしかるべきだろう。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。最新刊は『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン