テレビで見掛けなくなると、「あの芸能人は食えているのか?」と話題になりがちだ。だが、芸能人は一度売れてしまえば、地方営業などで1回数十万円稼げるし、身の丈にあった生活をしていけば、さほど困ることはないといわれる。
2010年、突如復活した岡本夏生(47)は、潜伏期間中は不動産の家賃収入で暮らしていたと告白している。岡本のように、自分のことを洗いざらいしゃべる芸能人は珍しいため、あまり知られていないが、実は不動産収入で生き延びている“元・売れっ子”は相当数いるようだ。
「1980年代に活躍したある女性アイドルは、最近テレビなどで見ることは滅多にありませんが、人気のある地域に賃貸マンションを持っており、その不動産収入と地方のドサ周りを中心に生計を立て、みずからも東京の一等地に住んでいます。営業は体が資本ですが、賃貸マンションを持てば、何もしなくても毎月お金が入ってくる。賢い芸能人は、結構マンション持ちが多い」(芸能関係者)
そのアイドルを例に取ると、以下のような流れが読み取れる。
アイドルとして大人気を誇るものの、収入は思ったより増えず、独立。その後、メディアでの露出が減っていく。しかしその間コツコツと資金を貯めて不動産を買い、その賃貸収入で家計を回すというやり方だ。
「千差万別なので一概にはいえませんが、十数年前と比べ、今はアイドルの給料もかなり改善されてきたと聞きます。当時のアイドルは、『いずれにしても人気は落ちるのだから、スポットライトを浴びなくなることと引き換えに、独立して収入くらい安定させたい』と望んでいたのかもしれません」(同前)