最近、女子会のお店選びは、「どこにする?」から「何にする?」に変わっているとか。流行を先取りして盛り上がる“○○づくし”は、女子会に外せないキーワードだ。
「女性は欲張りですから(笑い)、同じ時間とお金を使うなら、おいしくって肌や体にもいい、一石二鳥をゲットしたいんですね」とは、自身も大の女子会好きというグルメ&美容ライターの西理恵さん。
手頃な会費でみんなが集まりやすく、ちょっとおしゃれ…だけでは、今や満足できないらしい。そんなニーズにお店サイドも応えるかのように、野菜メニューを“食べるエステ”とネーミングしたり、薬膳やハーブを取り入れたり、さまざまな女子会プランを打ち出している。
「なかでも人気なのが、“づくしメニュー”です。○○づくし自体は以前からありますが、最近、増えているのは、アボカド、トマト、湯葉、お酢、塩麹など。美容食としても注目されているヘルシーな食材の“づくし”が、いまどき女子会のトレンドといえますね」(西さん)
“食べる美容液”とも呼ばれるアボカド、美肌効果があるというトマトや湯葉、ブームの塩麹——。わかりやすさも、女子のハートをくすぐるのかもしれない。
そんななかにあって、“お酢づくし”はちょっと意外だが、じつは、お酢には、女子にうれしい効果が満載なのだ。
「疲労回復や食欲増進の働きがよく知られていますが、お酢は、ダイエットや美肌にもいいんですよ」とは、管理栄養士の浜本千恵さん。
お酢には、脂肪の合成を抑える働きがあり、1日大さじ1杯(15ml)のお酢を毎日摂ると、内臓脂肪が減るというデータもある。
「お酢を摂ると、代謝が上がりやすくなります。また、肌を健康に保つのにミネラルは欠かせませんが、微量栄養素ともいわれるミネラルは不足すると肌がボロボロに…。特に、ミネラルの一種であるカルシウムは、肌のターンオーバーに関係する栄養素ですから、しっかり確保することが大切です」(浜本さん)
吸収しにくいカルシウムも、お酢と一緒に摂ることで、その吸収が促進される。しかも、こうしたお酢の働きは、加熱しても損なわれないからうれしい。
※女性セブン2012年11月15日号