一流のプレーで観客を魅了するプロ野球選手だが、プレー以外では…という選手も少なくない。今年の日本シリーズで躍動した日本ハム・糸井嘉男は、かつて同チームに所属した新庄剛志を彷彿とさせる高い身体能力で知られている。しかし“迷言”の方もまた、引けを取らない。
熾烈な首位攻防戦が続いていた今年9月15日、ソフトバンク戦に勝った直後のロッカールームは、首位を行く西武の敗戦の報せに沸いていた。その時、糸井が真顔でこう言い放った。
「で、バンク(ソフトバンク)はどうだったの?」
さっきまで、あなたは一体誰と試合をしていたのか。周囲が唖然としたのはいうまでもない。迷言王で知られる糸井。外野守備コーチから右中間に寄れと指示され一言。
「ウチュウカンって何ですか?」
これでも3年連続でゴールデングラブ賞を受賞しているから、わからない。
※週刊ポスト2012年11月16日号