ロンドン五輪の銀メダル獲得から3か月、なでしこジャパンにさざ波が立っている。
その中心となっているのが、「おしゃれ番長」こと川澄奈穂美(27)。昨年の女子W杯優勝後にナインティナインの岡村隆史が「かわいい」と絶賛して人気が爆発したことで知られるが、ロンドン五輪には全試合出場を果たした実力派選手でもある。
その川澄が所属先のINAC神戸から「移籍したい」という強い希望を出していることが、さまざまな憶測を呼んでいる。
日本女子サッカーの象徴・澤穂希や代表常連FWの大野忍らを擁する神戸は、なでしこリーグで35戦無敗中(11月1日時点)の常勝軍団。“神戸にあらずんば、なでしこにあらず”とさえいわれる花形チームから、中心選手の川澄が「出たい」と言い出したのはなぜなのか。
その理由の一つが、先輩・澤との“格差”といわれている。
「2011年に入団した時から神戸とプロ契約を結んだ澤の年俸は600万円。今年から川澄らもプロ契約となったが、年俸は400万円程度で大半の選手は一般のOL以下。また、チームの顔である澤が最高年俸というのが不文律のため、いくら川澄が代表やリーグ戦で活躍しても“澤越え”はできない。それならば、出身地(神奈川)に近い関東のチームか、海外でやりたいということでしょう」(サッカー担当記者)
※週刊ポスト2012年11月16日号