夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(38歳)が空調メーカー勤務の奥様(37歳)。結婚して9年。年々仲が良くなっているそうです。
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食べ物の好みも同じだし、その日食べたい物も似てきちゃうんです。「今夜はタイ風カレーとトムヤムクンにしよう」と作り始めると、主人からメールです。
「これから帰る」の後に「お昼は取引先の相手とタイ料理店でカレーを食べたよ」ですって。ガックリ。でも、そんな時でも主人は文句ひとついわず、「キミの手作りカレーのほうが美味しいよ」といって食べてくれます。
唯一お揃いで困るのは朝のトイレタイム。私は6時半起き、主人は7時に起きて、朝食前に朝刊を手にトイレへ。でもドアを閉めた途端、私も便意を催すんです。料理の手を止め、ドアの前で「アナタ、早くして!」「今、朝刊を広げたばかりなんだ。少し待てよ」「待てない! 早く!」
主人には「僕が入る前に済ませておけよ」といわれるんですが、朝起きた時は便意が全くなく、主人が入った途端に催してしまうんです。主人の夢はトイレでスポーツ面をじっくり読むことだそう。アナタ、ごめんね!
※週刊ポスト2012年11月16日号