松平健(58才)の妻・友里さん(享年42)は、2010年11月15日、自宅で命を絶った。以来、松平一家には、共に暮らす40代後半と思われる家政婦がいた。ひとり息子の健太くん(6才)を時に厳しく叱り、時には手をつないで仲良く散歩する。母のいない健太くんにとって、文字通り母親のような存在だ。
松平は最近、その家政婦を“住み込み”から“通い”に変えた。それは、彼が息子を大切に思っているからこその決断だった。松平は、心機一転を図るため、家族で暮らした一戸建てを売却し、昨春から健太くんが通う幼稚園にほど近いマンションに引っ越した。
そして松平は、その“新居”で、ゆっくり時間をかけて、母はもういないこと、これからは自分とふたりで暮らしていくことをわが子に理解させていった。
「家事はなるべく松平さんがして、必要な時だけ家政婦さんに来てもらうようにしたんです。父と子のふたりきりの時間を多く作ろうという思いからでした」(松平家の知人)
忙しい仕事の合間を縫って、松平は家事や子育てに全力を注いでいる。
「黒い電動付き自転車で幼稚園の送り迎えをしているのを見ます。お子さんのヘルメットのひもがずれていると直してあげたりしていて、“良きパパ”そのものですよ」(近所住民)
そして、週に4回はお弁当作りに励む。キティちゃんのキャラ弁やサッカーボールの形をしたおにぎりなど、工夫を凝らしたものばかり。健太くんが着る洋服も、松平が選んであげるのが決まりになっているという。
※女性セブン2012年11月22日号