舞台『ぼくに炎の戦車を』でSMAPの草なぎ剛(38才)と共演中の韓国俳優チャ・スンウォン(42才)。この舞台は一時、「竹島問題」の影響で上演が危ぶまれた。加えて懸念されたのが、スンウォンの“反日”疑惑だった。YouTubeにアップされた、彼がかつて出演したテレビ番組の映像が、ネット上でやり玉に挙げられたのだ。
番組内で、「海外で悪いことをするときは“日本人だ”と言えばいい」と発言するスンウォン。“反日”の噂がひとり歩きしたが、実際の彼は親日家だという。
まだ日本でブレイクする前からプライベートで何度も来日し、映画『ブラックレイン』を見て、主演の故・松田優作さんの虜になったことや、サザンオールスターズのファンであること、日本の温泉が大好きであることなどを公言してきた。
5年前、草なぎが司会を務めるバラエティー番組『チョナン・カン』(フジテレビ系)で対談した際、スンウォンは、草なぎの主演ドラマ『僕と彼女の生きる道』(フジテレビ系)を見て感銘を受けたことを明かしている。
「YouTubeのスンウォンの“反日”発言も、実際は一緒に出演していた女性タレントに向かって“(この人は)海外で悪いことをするときは日本人のふりをするんだ”と冷やかしただけで、決して自分のことを言ったわけではなく、あたかも彼の考えに見えるように一部を抜粋して編集されて流されてしまっただけなんです」(韓国芸能関係者)
実際、スンウォンは来日直前、韓国国内でメディアに「日本では今“嫌韓”の空気が蔓延しているが?」と話を振られると、
「国同士の文化交流の意味もある今回の仕事に抜擢された以上、韓国の俳優として骨が砕けるほど最善を尽くしたい。真心を尽くして演技すれば通じないはずはない」と語っている。
「韓国において、著名人の親日的な発言はいまだにタブー視される空気があります。ましてや竹島問題が大きく取り沙汰されていたあの時期ですから、よほどの覚悟がなければ言えませんよ」(前出・韓国芸能関係者)
※女性セブン2012年11月22日号